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こんにちは！
今回は走行中に変速ショックがあるというBMWミニの修理の様子をご案内いたします！

こちらのお車、つい数か月前に当社にてご購入いただいたお車になります
走行距離も3万キロにも満たない極上車で、納車前にはもちろん点検整備、試運転もしておりました
この度はご不便をおかけしまして大変申し訳ございません！
ご納車後もしばらく問題がなかったとのことでどうやら突発的なトラブルのようです
取り急ぎ点検を進めてまいりました

走行すると、3→2速へシフトダウン時に、突然ドン！と追突でもされたかのような強いショックが時々出ていました
故障診断機にてデータを確認しながら走行したところ、オートマチックトランスミッションのコントロールバルブボディが原因のようです
当社の作業実績にもいくつか他車種で交換実績を掲載させていただいてますが・・・
この低走行距離でバルブボディの不良は例がありません！

ATF（トランスミッションの作動油）が溜まっているオイルパンを外すと・・・
出てきました
これがコントロールバルブボディです
変速時の油圧制御等を行う部品になります
これについているソレノイドバルブという油路の切り替え部品がうまく動かないことでシフトショックが発生している形になります
ソレノイドバルブを交換するなどの形でも実は裏技的に修理はできますが、その場合は時間がかかってしまいますし、お客様へのお詫びの気持ちもございますので今回はバルブボディASSYで交換することにします
配線カプラやボルトを外していくと、トランスミッションの内部構造があらわになります

こちらが問題のあるコントロールバルブボディですね
一部MINIはソレノイドバルブが不良になりやすいケースがあります
が、目視では不良かどうかの判別は残念ながらつきませんし、故障が起きてからでなくてはこればかりは対処のしようがありません・・・
非常に厄介な故障です
ユーザー様にできることはオートマのオイルを定期的に交換していただくなどのメンテナンスになります
電気的に故障する場合もあれば、汚れたオイルによっても負担がかかって壊れてしまう場合もございますので

ミッション内部やオイルパンを丁寧に清掃し、新しいコントロールバルブボディと、オイルの汚れをろ過するフィルタを取り付けます！
ちなみに、コントロールバルブボディの部品代だけで30万円します！
なかなかですが・・・逆に今のうちに大きいところがお客様にご負担なく交換できたという意味では幸いでした
また、MINIはソレノイドバルブだけで交換して直る場合もあれば、内蔵のセンサーやハーネスのオイル漏れによるトラブルなども様々あります
お乗りになって違和感を感じた場合は早めの修理をおすすめします

オートマのオイルを注入し、油温が35～45℃になったらオーバーフローパイプより溢れ出てくる余分なオイルを抜き取ることで油量調整をします

最後に故障診断機にてお車の走行状態をデータで確認しながら念入りに試運転します
シフトショックもなくスムーズに走行できるようになりました！
この度は納車して2か月後のトラブルということで、大変ご迷惑をおかけいたしました
誠心誠意ご対応させていただきますので、今後ともお付き合いくださると幸いです