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こんにちは！
今回は日産・スカイラインの足回り修理をおこないました！

カルロスゴーンが日産をまとめるようになってからは、ルノー系の技術が流れたことにより、日産車はどこか構造が外車に近い感じになってしまいました
この車はカルロスゴーンがCEOになる前の車なので、古き良き、あっ！日産ってもともとこんなだったよね！という100％国産感漂う構造ですね！

ただ、一か所だけあまり見かけない機構があります
これは車の下回りを後ろから見上げている写真です
ヒントは矢印です

スカイラインといえばそう、これがHICASです
俗にいう4WSです
4WDじゃないですよ（笑）
ハンドルを切ると当然前のタイヤがそれに合わせて右や左を向きますよね？
4WSとは四輪操舵といって、うしろのタイヤも前のタイヤと同じように旋回する機構のことをいいます
うしろのタイヤは前のタイヤ程は旋回せず、わずかしか動きませんが、そのわずかな旋回により前タイヤだけの操舵の車以上に小回りを利かせたり、高速走行時のステアリング応答性を高めています
世界で初めて、ホンダがプレリュードに搭載して以降一瞬流行りましたが、すっかり見かけない機構になってしまいました
ですが、最近ではBMW等、欧州車で再び注目されて搭載されてきています

使い古されたブッシュは割れてしまってクタクタになっています
車検にも通らないので要交換ですね！

本来であれば圧入されているHICASブッシュ交換には専用工具が必要なんですが・・・
スカイラインなど、HICAS搭載車を頻繁に扱う工場であればあると思いますが、多分持っていないところも多いのではないでしょうか
工具がなくても頭を使えばいいじゃない
圧力をかけつつ、ガス溶接機でブッシュ取り付け部分を炙ることで一時的に熱膨張させ、ニュ～っと取りました
ナックルにダメージも与えず、かつ時間をかけずに外せました
まあ、専用工具がないとダメな時もありますけどね！

外したブッシュに対して、新品はしっかりとしています！
走行安定性にも関わる部分ですしね！気持ちよく走れるようになりますね！
というか、この年式の車で新品の部品の供給がちゃんとあるのが日産のいいところです
日産は古い車でも一部人気車種は部品を再生産しているのです
とはいえ、いつ部品の生産が終了になるかもわかりませんので、こうした純正でしか手に入らないような消耗品はストックしておいた方が、長くお乗りいただく場合は部品に困らずに済むのではないでしょうか

最後にリヤ側のホイールアライメントを点検、調整して作業は完了です
ばっちりですね！
修理のご利用ありがとうございました！
いまはこうしたお車もすっかり新車当時以上のプレミア価格となってしまいました
ぜひ末永く大事にお乗りいただければと思います！

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