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こんにちは！
今日はトランスミッション警告灯が点灯したスズキ、スペーシアの修理のご案内です
症状としてはトランスミッション警告灯が点灯し、たまに走行中ギクシャクするというものでした

こちらの黄色いウニウニの中にビックリマークがトランスミッション警告灯です
こちらはスズキの警告灯になります
メーカーによってはシフトインジケータの点滅などで異常を知らせることもあります
いずれにせよ、トランスミッションに異常がある場合、走行フィーリングがおかしかったり、深刻なものですと走行不能になる場合もありえますので、早急な点検が必要です

さっそく故障診断機にて故障コードを確認すると、トランスミッションの制御系統の油圧に異常があることがわかりました
そこで、制御の問題なのか機械的な問題なのかを判別するべくミッションオイルを抜いてみました
すると黒く汚れたミッションオイルがたらーっと・・・
恐る恐るオイルパンを外してみると、CVT内部の摩耗粉がびっっっっしりと！！
この摩耗粉の発生により、トランスミッションの制御系の油圧経路が詰まってしまい、うまく油圧が制御できなくなったことで走行フィーリングが悪化したり、トランミッション警告灯が点灯してしまったということですね！

こちらが取り外した制御部品、コントロールバルブボディといいます
左が新品で右が旧品です
一目瞭然ですね！旧品は摩耗粉で黒く汚れてしまっています
コントロールバルブボディは精密部品であり、内部はとても複雑な形状をしている非分解構造となっています
またCVTは金属部品の塊です
走行状態などによって金属と金属が擦れるので当然摩耗が発生します
その摩耗粉が精密な部品に入ってしまうことで、不具合が発生してしまいます
こうなってしまうと交換するほかありません・・・

ミッション内部をきれいにして、発生した摩耗粉を取り除いたら新しいコントロールバルブボディを取り付けします
ミッションオイルが溜まるオイルパンに取り付けられている磁石にも鉄粉がびっっっしりと!くっついていました
清掃すると一目瞭然ですね！
また、ミッションオイル内の汚れをろ過するフィルターも使い物にならないので交換しました
せっかく新しく取り付けたコントロールバルブボディに、また摩耗粉が浸入しても意味ありませんからね
全てを組み終えたら新しいCVTフルードを給油します

マニュアルに沿ってCVTの学習を行ったあとは、摩耗粉が今までよりも発生しにくくなるようCVTのプログラムのバージョンをアップデートしました
その後は再度同じ症状が起きないか試運転を行い確認します
トランスミッション警告灯も点灯せず、CVT本来のスムーズな走行フィーリングに戻りました！
最後はミッションオイルの漏れがないかなどを確認して作業は完了です！

トランスミッションオイルもエンジンオイルと同様に、車検時など定期的に交換していただくと同じような故障は起きないと思います
壊れちゃうとやっぱり修理代が高くついてしまいますから・・・
とくにスズキはCVT内部が摩耗しやすいことがあるようです
また、他にも自動車にはいろいろな消耗部品もあります
定期的なメンテナンスを行っていただくことで故障を未然に防いだり、部品の寿命を延ばしてあげることもできると思いますよ！
修理のご利用ありがとうございました！