SUBARU　スバル　WRX　エアコン　効かない　修理　診断　点検　整備　コンプレッサ　コンデンサ　交換　｜車検・点検・修理のグーネットピット

こんにちは！
今日はスバル・WRXのエアコンが冷えなくなってしまったという修理のご案内です
最近はとっても暑い日が続いていて、エアコンが使えないと車内は地獄
熱中症必至で大変です！
確認すると、運転席側の吹き出し口より出る風が助手席側に比べるとややぬるいです
こちらのお車は左右独立式のエアコンを装備しているので、制御に問題がないかも視野に入れて点検していく必要がありました

さらに、エアコン使用中にコンプレッサより異音も出ていました
幸いロックはしていませんでした
冷媒ガス圧はやや低めな感じでしたが、極端にエアコンが効かなくなるような感じではなさそうです
故障診断機で確認したところ、左右の温度制御には問題がないことがわかりました
これらの症状から察するに、どこかからエアコンガスが漏れており、ともにエアコンオイルも減少
冷えが悪いのと同時にコンプレッサ内部の異常により異音が発生しているのではないかと考えられました

運転席側と助手席側で温度差が出るのは、恐らくクーリングユニット内部の通路形状や吹き出し口通路の形状により、わずかな冷媒ガスによって冷やされた空気が、運転席に比べて助手席側に流れやすい構造なのではないでしょうか

そこで今回は代車をお貸しし、異音が出ているエアコンコンプレッサを先に交換
そのうえで配管内の状態や漏れ箇所の確認等を行い作業をするという手順にて修理提案をいたしました
まずはエアコンコンプレッサを交換します
脱着の際にエアコン配管を観察しましたが、摩耗による鉄粉の発生を確認することはできませんでした
もし鉄粉が大量に出てくるようであれば、エアコンの装置すべてに異常が発生する可能性もあったため、今回はかなりラッキーと言えます
とはいえ、フィルタは同時に交換した方が良いと思います
鉄粉がエアコンの配管内を巡ってしまい、再びコンプレッサに戻ってくるとまた同じ様に異音が発生してしまいますからね

続いてエアコンガスの漏れ箇所の断定作業に入ります
すると、エアコンのコンデンサという、エアコンガスを冷却する装置からガス漏れしているのが判明しました！
オイルも漏れてガス漏れ箇所はぎとぎとになってしまっています
実は比較的年式が新しいお車でも、一部メーカーに使用されているとある年式のコンデンサは漏れやすいことがあります
品質なのか素材なのか、強度があまりよくないのかはわかりませんが・・・
このような場合、新車より３年以内であればメーカー保証修理にて対応になることもありえますね

コンデンサの横についている円筒状の部品が、エアコンガス内のゴミ等を取り除くフィルタ部になり、レシーバといいます
昔はレシーバとコンデンサが別体でしたが、最近は一体式です
どのみちコンプレッサの異音が出ている時点で交換した方が良い部品になりますから、漏れている部品がコンデンサでまだ救いがありました
これで他の部品も漏れていたらいたたまれません・・・・

真空引きを行い、改めてエアコンガスの漏れがないか確認します
マニホールドゲージにより負圧が維持されているのを確認できたので漏れがないと判断できました
エアコンオイルとエアコンガスを規定量入れ、配管圧力がマニュアルに沿っていることを確認
寒いくらいキンキンに冷えるようになりました！
これで暑い夏も快適にお過ごしいただけると思います
修理のご利用ありがとうございました！