フロントブレーキ　点検 ローター・ディスクパットの交換　キャリパーの点検｜車検・点検・修理のグーネットピット

車のブレーキは４輪に付いていて、前側と後ろ側でブレーキの種類が違う車が大半を占めています。
ブレーキペダルを踏みこんだ時に、いつもよりも踏み込みが深かったり、ガタガタ振動が伝わったりすることがあります。
また、キーとかガガーッという異音が聞こえたりします。
今回は前側のブレーキの点検整備を行っていきます。
タイヤがついている状態でも、ホィ－ルの形状やデザインによってはブレーキ関係の部品を見る事が出来ますが、細部まで確認することはできません。
タイヤを外して分解整備をしていきます。

画像は前側のタイヤを外した状態です。
シルバーの円状の物（ディスクローター）の左側に鉛のような塊が見えます。
この塊がキャリパーと呼ばれるもので、ブレーキペダルを踏みこんだ時にキャリパーが油圧でディスクローターを挟み押し込んで摩擦を起こし車輪を止める働きがあります。

キャリパーを取り外し、
・形状に異常はないか
・油漏れがないか　
・遺物混入はないか　等　点検
キャリパーの内側にディスクパットがはめ込まれており、これを取り出します。

黒いものがキャリパーより取り外したディスクパットになります。
実際はこのディスクパットがローターに押し付けられて摩擦を起こすことで車が止まります。
残量がどのくらいあるか計測中です。
傷や偏摩耗していないかどうかの点検も一緒に行います。
新品は10mmありますが、外したディスクパットの残量が5mm程であれば交換することになります。

キャリパーが外れてディスクローターが残っている状態の画像になります。
走行中は常にディスクローターは回転しているので、
・ディスクパットが当たる面の状態（傷や凹み）
・ローターに歪みがないかどうか
・厚みは適正値を満たしているかどうか　等　点検していきます。
画像の円盤をよく見ると溝のような物が見えます。（レコードの溝のような細い線や凹凸）
円盤に傷があるとブレーキの制動を大きく減少させる為、円盤の部分を研磨するか交換するかの選択になります。
今回は交換作業を進めていきます。

ディスクローターを交換し、キャリパーを取り付けたところです。
ディスクローターを交換または研磨した場合、ディスクパットを新品にする必要があります。ディスクパットを再使用すると、ディスクパットに何らかの傷があったり、パットの何らかの原因で偏摩耗してしまったりして、ブレーキの制動に大きな悪影響を与えることがあるからです。
なので、ディスクローターを交換した際には、新しいディスクパットにして、ブレーキの制動を改善・最良の状態にします。

タイヤを取付けて完成です。

反対側も同じ点検交換作業を行い、2輪終えてフロントブレーキ回りの整備終了となります。

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