N-Box　12ヵ月点検　キャリパーオーバーホール　ピストン　ブレーキ系　エンジンオイル交換　オイルエレメント交換　メンテナンス｜車検・点検・修理のグーネットピット

12ヵ月点検でご入庫されました。
1年点検で行う作業は、車検で点検する作業と同じになります。
エンジンルーム、下回り、ブレーキ関係等を分解点検整備を行うので、車検の前の予防整備として行われる場合が多いです。

車両をリフトにセットしました。
ライトが球が切れてないか、ライトその物に損傷はないかどうか点検していきます。
（細かいことを言うと、室内の装備や、シートやベルト、ホーンの状態、ウォッシャー液を使用した時の状態・・・多岐に渡る項目を点検しています）

エンジンルーム内の点検を行います。
ベルトの張り具合や状態（ヒビや摩耗等がないか）、補器類や配線・配管の状態、油脂類の漏れ等、細かい部分が多いのですが、点検していきます。

下回りを点検していきます。
下回りに錆や腐れ等の劣化や、何か歪み等の不具合があるかどうかを点検していきます。

タイヤを外し、ブレーキの分解点検をしていきます。

エンジンオイルとオイルエレメントを交換する為、エンジンルーム下側にあるオイルパンの所からエンジンオイルを抜きます。赤い矢印はオイルのコック（蓋）を外してオイルを抜いている画像です。
並行作業として、ブレーキ一式点検していきます。青丸は青斜線の所に付いていたキャリパーという部品です。
キャリパーの中にピストンと呼ばれるものがあり、固着や油脂漏れ等、不具合がないかどうか点検します。

上の画像がキャリパーから取出したピストンと呼ばれるものです。ブレーキを踏んだ時、ピストンはディズクパットへ力を加え（押し出し）、ローターへ摩擦を起こして車両を止めます。ブレーキを離すと、ピストンは力が緩み（引く）ディズクパットがローターから離れ車両が動きます。
油圧式（ブレーキフルードを使って）でブレーキのキャリパーが動くのですが、今回の点検により、ピストンの交換が必要となりました。
画像のピストンはキャリパーの中で錆びつき固まってしまってました。

これが取出したディズクパットです。
パットの淵が白く型どられて粉を吹いています。
パットの残量はオレンジの矢印で見る限り3mm程残っています。
白い粉、考えられる原因として、キャリパーのピストンがブレーキを踏んだ状態で固着した為、ディスクパットがローターにくっ付き、摩擦によって焼き付きを起こしたと考えられます。白い粉はディズクパットが焼かれたことにより炭化した物という事になります。幸いにもディスクローターに削れ等の不具合はなかったので、ピストンとディスクパットを交換して作業を進めていきます。

新品のピストンです。
ブレーキが正常に作動するようにキャリパーへ組み込んでいきます。

キャリパーを外し、分解整備をします。
画像はキャリパーを外した為、ブレーキフルードが漏れないようにクリップ止めを行っています。
外したキャリパーを作業台でオーバーホールを行っています（画像ありません）。
新しいピストンを組み込み、分解整備が終わると、ローターへキャリパーを組み付けていきます。

リヤタイヤを外した画像です。
ドラムブレーキと呼ばれるタイプなのですが、カバー（蓋）を外して点検します。

蓋を外した所です。
細かな部品が組み込まれています。
ここでも、作動した時の動きや、油脂類の漏れがないかどうか、歪みや腐食による劣化等を点検していきます。

ブレーキの不具合を早期発見できたので、交換部品が少なくて済みました。
その他の不具合は特に見つからず、順調に点検整備が進み、おおよそ完了です。
最終確認を行い、タイヤを取付けます。

全ての点検整備作業が終わりました。
納車準備をして完成です。

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