スズキ　スイフト　エンジン洗浄施工｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回はスイスポ…ではなく普通のスイフト、いわゆる”素イフト”のエンジン洗浄の作業実績です。

2022年登録の比較的新しいお車ですが、なんとオイルプレッシャーランプが点灯するまでオイル交換を一度もしておらず、慌てて近くのガソリンスタンドにてオイル交換を実施したところその際作業を担当したサービスの方に「車屋さんでちゃんと修理してもらった方がいいですよ」と勧められたとのことでした。
当店入庫時点での積算走行距離は35103kmを指しています。嫌な予感が…

オイルフィラーの穴からファイバースコープカメラでエンジン内部を確認してみたところ、案の定スラッジまみれで恐ろしいことに…

こちらは作業前のオイルレベルゲージおよびドレンからオイルを抜いている様子ですが、直近にガソリンスタンドでオイル交換しているにも関わらず真っ黒です…

当店もまだエンジン洗浄機を導入して間もないのもありここまで酷い状態の車両に実施するのは初めてのこととなりますが、我々としてもどこまでこの洗浄機が通用するのか気になるところではあります。早速作業に入っていきましょう。

例によって油温が上がったらエンジンの回転を上げて汚れの剥離を促進します。洗浄開始時点では妙なバイブレーションもあり回転にも引っ掛かりがあるような感じでしたが、実施中に体感できる程に振動も減り吹け上がりも軽快になりました。

こちらは3～40分程度洗浄を実施した後のエンジン内部ですが、幾分マシにはなったもののまだまだスラッジが残っています。もう一度洗浄を実施する必用がありそうです。

こちらは一回目作業後の機材のフィルター。ここまでカーボンが付着する事例は過去にありません。

新品フィルターとの比較です。その差は一目瞭然…

洗浄液を入れ替え、二回目の洗浄作業に入ります。停止状態で長時間のエンジン稼働となるため、念の為扇風機でラジエターに送風します。

二回目作業後のエンジン内部。やはり油圧のかからない部位や可動しない部位の汚れを完全に取り切るのは難しいようですが、それでも当初と比べればかなり綺麗になりました。

一回目と比べればフィルターに付着するカーボンもだいぶ減りましたが、それでもまだ出てきます。

最後に新しいオイルを給油しエンジンをしばらく回した後のレベルケージの写真ですが、付着するオイルはここまで透明度を取り戻しました。

今回はここまでスラッジやカーボンが蓄積してしまったエンジンでも洗浄によって一定の性能回復が可能なことを実証できましたが、とはいえカーボン・スラッジが蓄積した状態で走っている間にエンジン内部には確実にダメージが及んでいます。こまめなオイル交換の重要性というのは、正にここにあるのです。
大切な愛車に長く乗り続ける為にも、こうなる前に定期的なオイル交換を実施しましょう。

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