BMW/F10/528i/LLC漏れ・ラジエーター交換 ｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回ご入庫のＢＭＷ/Ｆ10/528i ですが、「ラジエーター警告が付いた」との事で、
ご来店です。

代車と引き換えにお預かりさせて頂きました、冷却水が冷えてからエクスパンションタンクを確認します、タンクレヴェルセンサー不具合の可能性も有りますので・・・。

ＬＬＣが減っているのを確認出来ましたので物理的に漏れている様です、
漏れている箇所を特定するため、点検しますが上からは見た限りでは、
漏れ箇所を確認出来ません、リフトアップして下から点検します。

車輌下から点検するとラジエーターの端が濡れて変色しています、
ラジエーターからのＬＬＣ漏れが確定しました。

他のホースやパイプ等の水廻りの点検も同時に行いますが、
ホースやパイプの接合部分が樹脂製のワンタッチカプラーが多いため、
取り外し時に高確率で割れます・・・。

したがって、バラシながら交換部品を吟味していきます(^_^;)

さて、部品を発注する時にサプライヤーから同時交換部品としてホースとパイプを指定されました・・・？

この時は深く考えが及ばず注文しましたが、部品到着後、ラジエーターを現物確認して
その意味が判りました・・・Σ(ﾟ口ﾟ;

ラジエーターの仕様変更によりＬＬＣの排出穴が一箇所減らされています、
現在はこの仕様のラジエーターのみの供給となっている様です。

仕様変更により、ホースの取廻しが変るため同時交換をメーカーが指定している様ですが、このホースとパイプを交換するためには、余計な工程が増える事になりますが・・・?

しかも、指定のホース/パイプの設置場所は作業性劣悪な場所に有りますね・・・orz

ここにアクセスするためには、Ｆスタビライザー/ＡＣコンプレッサー/電動ウォーターポンプ等を外したり、移動したりと作業スペースを空けなければなりません、。

さらに、Ａ/Ｃコンプレッサーは外してしまうので、冷媒ガスの再充填が必要です、またウォーターポンプの固定ボルトがアルミ製なので、外してしまうと再利用が出来無い設定です、これも追加部品となってしまいます・・・。

何らかの改善のための仕様変更をしているんだと思いますが、どうにも納得し難い事態です。

お客様には、ラジエーターの仕様変更と共に追加部品が発生する旨をお伝えし、
概算見積りの変更のご了承を頂き、作業を継続致しました。

最終的には、交換部品として、ラジエーターからサーモスタットハウジングに繋がるホースの劣化が認められましたのでこちらも交換となりました。

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