ダイハツ　タントカスタムRS　エンジンチェックランプ・警告灯点灯　ダイアグコード「P0016」タイミングチェーン交換　L385S　KFエンジン｜車検・点検・修理のグーネットピット

ダイハツ　タントカスタムRS　L385S　車検でのご入庫をいただきました。

お預かり時、お客様より「エンジン警告灯」が消えないとの修理依頼も同時にいただきました。

症状・状況の確認を行います。

エンジン始動後、エンジンチェックランプが消えません。
車検でのご入庫ですので、エンジン警告灯が点灯していると不適合となります。

まずはOBDテスターを接続して、DTC（ダイアグコード）を確認します。

OBD診断機を接続すると、DTCは「P0016」バルブチェーンタイミングフェイルのコードです。

今回の車輌のダイハツ「KF」エンジンの場合、ダイアグコード「P0016」には２種類あり、エンジンチェックランプが点灯する場合は「タイミングチェーン」の伸び・誤組付けなどを表示することがほとんどです。

今回お預かりの車輌の場合は、すでにエンジンから「ジャラジャラ、、」という良くない音が発生していたため、タイミングチェーンの点検を行っていきます。

シリンダヘッドカバーを取外して、クランクシャフト・プーリーをNo1シリンダの圧縮上死点位置にて、とIN・EX両方のカムシャフト・スプロケットの位置関係が正常かどうか？の確認を行います。

大幅にずれているのが確認できました。
タイミングチェーンの伸びで間違いないため、お客様に診断結果とお見積りを連絡して、交換作業に取り掛かっていきます。

タイミングチェーンまでのアクセスは遠い工程です。
４WDのため「トランスファ」の取外し

エンジンオイルパンの取外しと、右側のエンジンマウント取外し、エアコンコンプレッサーをずらすなどの工程を経て、ようやくチェーンの交換作業が行えます。

エンジンが「グラグラ」するため、トランスファを仮組みして作業していきます。

チェーンガイドやチェーンテンションアームなどの部品を交換し、タイミングチェーンの組付けを行います。
新品のチェーンには「合わせマーク」がペイントされているため、安心して組立てできます。

組付け後は、すべての「スプロケット」と「合わせマーク」の状態を確認して、テンション・プランジャを作動させて完了となります。

取外した「伸びたタイミングチェーン（奥側）」と「新品のタイミングチェーン」の比較。
古いほうはかなり伸びているようです。

あとは取外した部品を元通りに組み立てて、完了となります。

OBDテスターにて故障コードが無いことを確認、また、エンジンの警告灯が消えたことを確認して作業完了となります。

適切な「オイル管理」を行っていない等で、タイミングチェーンが伸びるなどの不具合が発生する確率が大幅にアップします。

大切なお車の大きなトラブルに繋がらないように、整備工場での定期点検やメンテナンスをお勧めします！

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