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「エンジンチェックランプ」「4WD警告灯」「横滑り警告灯」の３つのチェックランプが点灯して消えないとの修理のご依頼を頂きました。

車輌をお預かりして、状況を確認を行います。

エンジン始動すると３つの警告灯が点灯したままです。

OBDテスターを接続してダイアグコードの確認を行うと、現在故障「P1047」「P2647」が出力されています。

修理書を見ると、「バルブリフトモーターロック開固着」が濃厚のようです。
「バルブリフトモーター」は、エンジンのバルブタイミング（VVT）を電気的に制御する重要な部品です。

吸気側カムシャフトの後側の、なかなか存在感のある大きなモーターです。

修理書に従って、正しく点検していきます。
アクティブテストでエンジン始動中「バルブマチック駆動」を実行します。

条件を満たしていることを確認したうえで「ライブデータ」の確認を行います。

正常であれば「バルブマチック作用角」が「目標作用角」に追従するのが正規ですが、作用角が正常に変化できません。

アクティブテストの結果から、モーター異常かカムシャフトハウジング異常のどちらかの特定を行います。

点検には「コンティニュアスリ・バリアブル・バルブリフトコントローラーAssy」の取外しが必要になります。

シリンダヘッドカバーを取りはずして、コントローラーの取外しを行います。
ヘッド内に落とさないように「ロックピン」を抜きとって、モーターAssyを取外します。

モーターAssyの単体試験で良否判定は「診断機のアクティブテスト」から。

モーター本体のアースをとりながら

「バルブマチック駆動」で「作用角」と「伸び縮み」が基準かどうかを判定します。

モーター単体点検の点検結果から「バルブリフトモーター」本体の故障で間違いないとの診断結果となりました。

お客様に診断結果と作業工賃・部品代のお見積りを連絡して、交換を行います。

モーターを正規の位置で取付するため、バルブロッカーシャフトを縮めて取付しなければなりません。

モーターAssyをカムシャフトハウジングに取付したら「ロックピン」と「クリップ」を組付けて完了です。

あとは取外した全ての部品を元通りに組付けます。

モーターの交換作業完了後は「エンジン学習値の初期化」の作業が必要となるため、OBD診断機にて初期化作業を実行します。

診断機の指示通りに。

正常に初期化されたかどうかは、「ライブデータ」から「A/F学習値」の数値が「0」になっていることを確認します。

初期化成功すると、すべての警告灯も消灯して正常となりました。

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