エンジン異音　ガラガラ異音がする　ハイエースワゴン　CBA-TRH219W　平成18年　エンジン型式2TR　ウォーターポンプ交換　｜車検・点検・修理のグーネットピット

エンジン回転中ガラガラ変な音がする「ハイエース」の修理のご依頼をいただきました。

症状の確認を行うと、エンジン回転中は常時異音が発生しており、回転の上昇とともに音が早くなる状況です。

音はかなり大きめですが、エンジン内部ではなくベルト廻りからと感じます。

まずはファンベルトを取りはずして、回転する部分を点検します。

ベルトで駆動する部分は全部で8個、うち1ヵ所は「クランクシャフト」なので他7ヵ所を点検します。

どうやら「ウォーターポンプ」と「アイドラ・ベアリングNo1」と「アイドラ・ベアリングNo2」の3ヵ所に異常があり、ガタとベアリングに引っ掛かりがかなりあります。

異常のある3ヵ所の部品の交換を行います。

ウォーターポンプはAssyでの交換になるため、周りぐるっと取付ボルトを外すと取外しができます。

取り外したウォーターポンプからは若干の冷却水漏れの跡も見られます。
また、単体で手で回転させてみると、内部ベアリングのガラガラ感がよりはっきりわかります。

新品部品の取付準備をしていきます。

ウォーターポンプ・プーリーのスタッドボルトを取付して、エンジン側のウォーターポンプ取付部の清掃を行って、ウォーターポンプAssyを組付けします。

アイドラ・ベアリング2個も交換して、オルタネーター・ベルトを組付けたら冷却水の注入とエア抜きを行います。

冷却水の補充はボンネットのなかのリザーブタンクで行います。
エア抜きは必ず規定の手順で、エンジン側のバイパスホースを抜いてエア抜きしながら規定量の冷却水を補充していきます。

冷却系統内のエアが抜けたら、エンジン始動します。

ガラガラ異音が発生していたエンジンも、とても静かになりました。

冷却水の量の調整と併せて、漏れやサーモスタッドや電動ファンの作動状態も確認します。

メーター内の水温計ではなく、診断機のライブデータにて正確なエンジンの冷却水温を確認しながら、すべての作動が正常で修理完了となります。

この車輌では、1本のベルト重要な役割を担っているため、「ウォーターポンプ」や「各ベアリング」の極端なガタや異常でベルトが外れたりすると、オーバーヒートやパワステが作動しない、発電不良でバッテリーが空になるなどの症状に繋がり非常に危険です。

異音などが発生したら、まずは点検を行うことをお勧めします。

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