日産クリッパーバンDR64V（エブリイバン）エンジン不調＆エンジン警告灯｜車検・点検・修理のグーネットピット

エンジン吹け上がり不良で入庫の「日産クリッパーバン」です。
車輌はエンブレム以外スズキのエブリイバンと一緒です。

まずはエンジンを始動して状況を確認します。

アイドリング状態で空ぶかしをすると、ボボボッ・・・という感じでエンジンの回転が円滑ではありません。
メーターにはエンジンの警告灯が点灯しています。

チェックランプが点灯しているので、まずはOBD診断機を使用してダイアグコードを確認します。

故障コードはP0302「No2シリンダ失火」と出ました。

症状から見て失火の可能性が高いため、点火系の点検から始めます。

プラグコードのないダイレクトイグニッションです。

診断機を信じて「No2シリンダ」のコイルを取り外してみます。

まずは外観の点検と思ってコイルをみてみると、明らかに熱が加わって変形している箇所があります。

コイルの状態の点検のためNo1と変形しているNo2のコイルを入れ替えてエンジン始動してみます。

再度診断機を接続してみると、エラーに「No1シリンダ失火」も加わりました。
これで変形しているイグニッションコイルの不良がほぼ確実となりました。

お客様に状況の説明とお見積りをお知らせ、イグニッションコイルの交換を行いました。

交換後はエンジンの不調とエンジン警告灯の点灯もなくなり、ダイアグコードも発生しなくなりました。

今回はお客様のご要望で不良の1本のみの交換でしたが、イグニッションコイルは原則として全数同時交換が基本です。
また、同時に「スパークプラグ」の交換も必要です。

エンジンの点火系統は、高温や高電圧での過酷な環境下で作動している消耗品です。突然のトラブル予防のため定期的な点検と交換をお勧めいたします！！

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