S660 セッティング｜車検・点検・修理のグーネットピット

HONDA S660のセッティングをおこないました。

Ｓ６６０のコンピューターセッティングは、たくさんのユーザー様、そして各ショップ様からもご支援を頂いております。
本当にありがとうございます。

コンピューターはHKSのフラッシュエディタを使います。
HKSのレーシングプラグへの交換も同時におこないます。

まずは、フラッシュエディターに車両情報の登録をおこない、当社オリジナルデーターをインストールしていくところから作業を進めていきます。

HKSのレーシングプラグへ交換
計３本です。

車両をダイノパックにセットして、低い回転から順番にデーターをロギングしていきます。

まずは、１０００回転から順番に上げていき３０００回転までの回転域を、アクセル開度に変化を与えながら、ブースト圧のかかり具合いを確認して、データーを少しずつ変更していきます。
立ち上がりをよくするためには必ずおこなっておきたい重要な部分です。

今回は、お客様から当社に来られる前から不具合があるとのことで、その不具合も一緒に探っていきたいと思います。

不具合とは、マフラーからの異音？？
まるで、新幹線が走行しているような高い音がするとのことで
回転を少しずつ上げていきながら慎重におこなっていきます。

３０００回転、４０００回転、５０００回転
このあたりは、１速や２速など低いギヤでの走行状態では一気に回転数が上昇して一瞬で通り過ぎていく回転域ですが、ダイノパックを使えば、強制的に回転数を制御できるので、アクセルを全開にしたとしても、４０００回転以上は超えないようにも出来ます。
アクセル１０％の４０００回転、５０％の４０００回転、１００％の４０００回転
同じ回転数でも、空気の入り方は違います。
もちろん、排気温度にも変化が出ます。
アクセル全開よりも、ハーフアクセルのほうが排気温度が高いんです。
高くなりすぎないように、また低くなり過ぎないように、ベストな温度になるよう燃料と点火を変更していきます。

５０００回転から６０００回転・・・
データーをロギングして、ＭＡＰを確認して、数値を変更、そしてまた再確認

休憩を挟んで、エンジンの水温、吸気温度を下げて次は、アクセル全開・フルブｰｽﾄ状態でセッティングをおこなっていく予定でしたが

ここで、お客様から聞いていた症状が現れました。

マフラーから金属が擦れるような異音がしています。

なるほど・・・想像していたよりも大きい

お客様と相談をおこなった結果
疑う部分は２つほどありますが、まずは簡単に判断できる方法として、次回作業をおこなうことになりました。

それまで大事にならないようにということで、ノッキング、ブースト圧の敏感な変化を確認しながら、安全マージンを考慮して、安全な範囲内でセッティングをおこなっていきます。


本格的なセッティングは次回になりますが、それでもトルク10.7k パワー64.2ps
ローラー換算で７７psは出ていることでしょう。


お見送りの際に、お客様の数m乗り出した時に「これだけでも変わったのが分かりますよ！」と喜んで言ってくれた言葉が嬉しかったです。

次回、不具合をなくして気持ちよく走れるようにしましょう。

岡田さま、朝早くからお越し頂きありがとうございました。

またのご来店心よりお待ち申し上げます。


Ｓ６６０の本来持っている性能をフルに発揮させます！