Ｍ様ＨＡ３６Ｓアルトワークス、各部の点検と修理に異音点検とオイルの上抜き＆下抜きについて。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かり中の
Ｍ様アルトワークスですが
足回りや
ブレーキ周りの確認もしていきます。

点検中にタイロッドエンドブーツの
破れを発見です。
こちらはもちろん交換ですね。

エンドブーツ破れについては
普通にブーツを交換するだけなので
スルーしますが
最近増えてきたエンジンオイル交換時の
上抜き／下抜きについてです。

これはいろいろな考え方もある内容ですが
個人的には上抜きについては
反対派です。

エンジンオイル交換ってのは
大半の人が定期的に
距離に応じて交換していると思います。

車検の時にしか交換しないって人は
今回の件からは無視して考えます。

オイル上抜きのが
下抜きよりもオイルが
たくさん抜けるとかって話もあります。
ドレンボルトの位置に関する事ですね。

オイルを吸い出す
ストローみたいなホースを
オイルパンの一番下に通せるから
ドレンから抜くよりも
しっかりと吸い出せるって事ですね。

オイル量にすると
車のよっては下抜きと上抜きで
５００ｃｃくらい変わるかもしれないです。
上抜きした事ないから知らんけど。

仮にすべての車で
オイル上抜きの方が
たくさん抜けたとしても
弊社でオイル上抜きは
今のところやる事はないと思います。

理由としては下抜きのメリットとして
オイルを抜いてる間に
下廻りチェックが出来るからですね。

今回のタイロッドエンドブーツ破れも
オイル交換時に定期チェックしていれば
その時に発見できた可能性ってのは高いです。

もちろんオイル交換時に
破れていない可能性もありますが。

エンドブーツ破れを放置していれば
ボールジョイントに砂やゴミ、
水などが入って
タイロッドエンドＡＳＳＹ交換に
つながる可能性があります。
余計な出費ですね。

年式が古い、
距離が伸びてきた、
年間の走行距離が多い、
こういった人ほど
オイル交換時に
ちゃんと下廻りチェックってのは
余計に重要になると思います。

特に古いスポーツカーに乗ってる人であれば
オイルの交換サイクルが
３，０００ｋｍもしくは６ヶ月って人も
多いと思います。

そのサイクルでちゃんとチェックしていれば
トラブルの早期発見につながるって事ですね。

そんな事が理由で
オイル交換は上抜きを採用するつもりは
皆無って事です。

ちなみに作業内容としては
オイル上抜きのが
店側としてはメリット多いです。

ちょいと長くなったんで
他部分はちょいと流し気味で。

ブレーキパッドは
２年前の車検時に交換しているので
まったく問題無し。
エアブローはしておきます。

ブレーキメンテも
フルメンテではなく
スライドピンのグリスアップと
ドラムチェックです。

もちろんドラム内のエアブローや
各部へのグリスアップ、
ホイールシリンダーの
ブーツ内もチェックして
フルード漏れが無い事を
確認しておきます。

ハブの錆びも、

しっかりと綺麗にする事で
次回固着の可能性を
少しでも下げておきます。

あとはブレーキフルードの交換をして
走行チェックに入っていきますが
ちょいと運転席ドア内張から
異音を確認です。

ドア内張の
スピーカー付近から
ビリビリとビビリ音が出ています。

それほど大きな
トラブルじゃない感じしますが
念の為、確認しておきます。

軽自動車って事もあり
どうしてもコストダウンの影響が出てますね。

白いクリップからの異音ですが
クリップと内張の取付に
余剰な隙間があって
クリップが
しっかりと内張に固定されていないです。

これが原因で
内張とクリップのクリアランスがあって
ビリビリと鳴っていたようです。

すべて交換すると
ちょいと費用かかっちゃうんで
全クリップに両面テープを挟み込む感じで
ビビリ音が出なくなるか試してみます。

音もしっかりと消えてくれたので
よほどこれで問題ないと思います。

特にオーナーさんから
ビビリ音が気になるとか
言われてた訳でもないので
まず大丈夫だと思います。

あとは完全に冷えた状態で
クーラントサブタンクの
レベル調整をして完了となります。

Ｍ様、今回も車検のご依頼
ありがとうございました。

微妙な距離なので
オイル交換はお近くのお店にという事ですが
距離がもうすぐ９万ｋｍになってくるので
オイル交換も
大切なメンテナンス＆点検となります。

そのあたりの事も考慮して
これからも大切に
乗っていってもらえればと思います。