Ｉ様ＪＺＸ１００チェイサー、ラジエターやサーモスタットにヒーターホースなどの水ライン交換③｜車検・点検・修理のグーネットピット

ラジエターや水廻りの手直しをしていっている
Ｉ様の１００系チェイサーですが
ラジエターは特に容量アップは必要ないって事で
ＫＯＹＯの純正同等品を使用します。

仕様や使い方も考えず
どうせ交換するなら
Ｈ〇Ｉ製とか使用する人いますが
ちゃんと考えましょう。

製品を良く見ると分かると思いますが
ＴＡＢＡＴＡ（今はもうないけど）や
ＤＲＬのアルミラジエターと
なにが違って、
なぜあんなにも値段が違うのか。

Ｈ〇Ｉ製でもちゃんと冷えてるって人、
なぜ冷えるんでしょう？
一度しっかりとお店の人と
相談するのは大切です。

それらを理解した中で
選ぶのはアリだと思います。
理解せずに選択するのはＯＵＴです。

ラジエター上下のブッシュも
このタイミングで新品へ交換します。

タイミングベルト交換時に
ラジエター外してると思いますが
その時にカプラーの取付部が
割れちゃったのかな。

カプラーがタイラップで
縛られていました。

別に問題はないです。
年式的に割れちゃうのは仕方ないです。
タイベル交換がメインのお仕事なんで
タイラップ使っちゃうのも仕方ないです。

弊社でもそうする事が
まったく無い訳でもないです。
でも結構嫌いなやり方です。

アルミ板をカットして、

シュラウド側の割れた部分は
綺麗に削って、
カプラーの取付部も加工したら、

ベースプレートをシュラウド側に固定、

純正と同じく
クリップ固定出来るようにしておきます。
どうでもいい部分ですね。

でもタイラップで縛られているよりも
こっちのがカッチョ良くないです？

他のお店さんで見られた時に
こんな部分わざわざ作ってあるんだって
思ってもらえた方が
オーナーさんにとってもいいのかなと。

人によっては
時間の無駄って部分ですね。

チェイサーは
シュラウドとラジエターの隙間が、

ほとんどないですね。
ありがたいですね。

ただラジエターとボディ側には
どうしても隙間があるので
まずは仮装着した状態で
どこのどれだけの隙間が出来るか測定します。

結構な隙間が空いてるのが
良く分かると思います。

前から入った空気は
抵抗の少ない方を通りたがるので
ラジエターのコアを通らずに
隙間から抜ける空気が存在しちゃいます。

写真だと分かりづらいと思いますが
ラジエターの両横にも
隙間が存在します。

ここも前から入ってきた空気が
ラジエターのコアを通らずに
逃げちゃう事になります。

１００入ってきた空気を
１００ラジエターのコアを通す事は出来ないですが
出来る限り１００に近づけるようにしておきます。

ラジエターは大容量化すれば
冷えるって訳じゃないです。

ラジエターのコアを通った空気で
初めて冷やされるんです。

それをちゃんと理解した上でやるのが
本来のラジエター交換です。

ラジエターを入れ替えるだけでも
「ラジエター交換」ですし、
入ってきた空気を
しっかりとラジエターを通すように
入れ替えするのも
項目で言えば同じ「ラジエター交換」です。

どちらが車にとっていいのかは
分かると思います。

拡大写真を撮り忘れちゃいましたが
写真をアップして見てもらえれば
仮装着時の隙間が無くなっているのが
良く分かると思います。

ラジエタークーリングプレートってのも
ちろんアリですが
製品装着状態を見て
製品を選ばないと
単なるファッションプレートも
存在しますよ。

あとはクーラントのエア抜きと
漏れチェックをしたら
ブレーキ周りの作業へ移っていきます。