Ｉ様ＪＺＸ１００チェイサー、アースケーブルの製作とクラッチフルードの交換。｜車検・点検・修理のグーネットピット

各部の手直しをご依頼頂いている
Ｉ様のチェイサーですが
点検時に気になったのが
バッテリーのマイナス端子です。

手で動いちゃってるんです。
一番奥まで押し込んだ状態で
締め込んでみますが
端子がダメになってるんですね。

この状態、
バッテリー側とハーネス側が
接触しているように見えるんで
もちろん導通してるように見えると思いますが
この状態、
室内灯すら点かないです。

ちゃんと締め込む事で
初めてしっかりと導通するんです。

もちろん端子側がかなり劣化しており
電気の通りが悪いって事もありますが
バッテリー端子を手で回してみて
動かないって事は
大切な事なんです。

メーカーへ確認したら
このハーネスはすでに廃盤。

もうすぐ３０年経過ですからね、
当たり前といえば当たり前です。

かといってこのままだと
今後トラブルに発展する可能性大なので
製作する事にしました。

端子部分だけの交換って方法もありますが
このタイミングで
ハーネスそのものを交換しておきます。

端子は純正流用品を使用します。

ハーネスを製作します。

干渉の可能性がある部分に
純正と同じように
コルゲートチューブを使用しますが
これはあくまでも
万が一干渉した時に
ハーネスを守る為。

基本はこすれあわないように
処理しておきます。

純正と同じように
クリップを取り付けして
まったく同じように
ハーネスをボディへ固定します。

２５年も経過すれば
こういった部分も
徐々に劣化してきますね。

厄介なのは
電気系統ってのは目に見えないから
気付かない部分で
トラブルを起こしてる事があります。

だからこそ
気付いた時に対策をして
余計なトラブルの元になるような
配線処理をしないってのは
非常に大切なんです。

本当は上の写真にあるような
アーシングも外したい気持ちはあります。

アーシングが悪いって訳じゃなく
必要最低限にするってのは大切だと思います。

なんでもかんでも
いっぱい装着すればいいってもんでもないですね。

ボディ側とのアースボルトも
新品に交換しておきます。

使うのはアースボルトです、
単なるボルト使えばＯＫって話じゃないです。

アースボルトが無ければ
加工してアースボルト化する事もあります。

ヒューズボックス横の固定や、

ボディ側との固定も
純正とまったく同じようにしてあります。

クラッチフルードは真っ黒だったので
こちらもフルード交換しておきます。
タンクの底には
汚れが溜まってる感じですね。

新しいフルードを入れては
底の汚れを少しでも除去、
これをひたすら繰り返して
タンク内を少しでも綺麗にしておきます。

タンクに新しいフルードを入れて
汚れが浮き上がってこなくなったら
そこから初めてフルード交換スタートです。

それでも配管内や
マスター＆レリーズ内は汚れているので
真っ黒なフルードが出てきますね。

何度も繰り返して
ようやくちょっと汚れが
薄くなってきました。
まだまだ頑張ります。

最終的に出てくるフルードが
新品時の色になって
タンク内も綺麗なフルードになったら
ようやくクラッチフルード交換完了です。

まだまだいろいろやる事あるんで
ちょっとづつですが
確実に進めていきます。