Ｆ様ＧＤＡインプレッサ、ラジエターや電動ファンなどの交換と各部への細かい処理を。｜車検・点検・修理のグーネットピット

ラジエターがパンクしてしまった為、
トラストさんのラジエターへ
交換していっている
Ｆ様のＧＤＡインプレッサですが
オーナーさんと相談した結果、
このタイミングで
電動ファンのモーターなども
一緒に交換していきます。

ファンモーターやファンそのもの、
ラジエターに接続されているホース類などですね。

ファンモーターはいつも選択が迷うところです。
一部年式の日産車であれば
確実に交換しましょって言いますが
特に弱点じゃない車の場合には
いつダメになるのか分からないです。

ファンモーターだけが簡単に交換できる、
電動ファンが２個あるなど
すべての条件を満たす場合には
まだいいですが
ほとんどの場合は
ファンモーター単品交換はなかなか出来ず
最低でもクーラントを抜いて
アッパーホース外し程度は必ず必要になります。

アッパーホース外し程度であればいいですが
ラジエターとのＡＳＳＹ外しって事が多いので
工賃の重複になっちゃいます。

ファンモーターが２個同時にお亡くなりって事は
ほとんどないですが
実際にはオーナーさんが気付かないって事は
かなり多いです。

そんな事から
どうしても最終的には
オーナーさんに選択をゆだねる事になります。

今回はこのタイミングで
一緒に交換となりました。

モーターとファンを外した
シュラウドはこのタイミングで
綺麗に洗っておきます。
ファンシュラウドの破損確認も兼ねてですね。

新しい部品を組み付けしたら
ラジエターへ装着ですが
まずは仮装着した状態で
シュラウドとラジエターに隙間がないかチェック。

ファンで引っぱった風が
ちゃんとラジエターを通るように
隙間をしっかりと埋めておきます。

こういった部分の隙間があった場合、
ファンで空気を引っ張ったとしても
シュラウドとラジエターとの隙間から
空気が流れてしまいます。

少しでも電動ファンの性能を
しっかりと発揮する為にも
こういった部分は大切です。

またそれ以上に大きいのが
ラジエター前部分の隙間です。

サブタンクの取り付けベースを製作する為に
ラジエターを仮装着した際に
隙間をすべて確認してあったので
これらの隙間もしっかりと処理しておきます。

ラジエターの上側はもちろん、

ラジエターの両サイドや
下側もしっかりと処理します。

コンデンサーを通った後の空気が
横に流れてしまい
ラジエターに当たらないのではなく
コンデンサーを通った空気が
ちゃんとラジエターを
抜けるようにするんですね。

ラジエターを容量アップしたのに
冷えないとか言ってる人、
ラジエターを
容量アップすれば冷えるんじゃなくて
ラジエターを空気が通る事で
初めて冷却性能が発揮される訳です。

純正ラジエターなんかでも
こういった部分は
しっかりと処理されていますね。

基本をしっかりとクリアした上での
社外パーツ装着が必要って事です。

サーモスタットのガスケット当たり面は
このまま装着すると
ガスケットの当たりが悪いのは
見れば分かりますね。

オイルストーンでしっかりと綺麗にして、

ラジエターホース側も
異物でゴツゴツしちゃってるので、

こちらも綺麗に処理しておきます。

こういった基本を無視して
ただ部品交換しているお店が多いですが
将来的な漏れ発生率につながる事になります。

あとはホース取付して
エア抜きって作業ですが
社外ラジエターの場合は
このあたりもポン付けでは無理になります。

ラジエターが分厚くなる分、
ホースのセット位置が少し変わります。

そのまま組み付けすると
ホースがベルトに近づくので
ホースを適宜カットして取り付けします。

トラストラジエターが
かなり分厚いので
ロアホース側も加工が必要となってくる訳です。

最終すべての部分で
干渉がない事を確認したら
エア抜きをしていきます。

ただオーバーヒートの影響かな。。。
いつまで経っても
細かい気泡が消えないですね・・・。

このあたりの事は
納車時にオーナーさんへお伝えして
今後、経過観察するべき部分を
しっかりと見てもらうようにします。