Ｙ様ＧＸＥ１０アルテッツァ、クラッチ交換のご依頼です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

今年の春くらいに
初めてのお付き合いで
車検をご依頼頂いた
Ｙ様のアルテッツァですが
その時に軽くクラッチが
滑り始めていました。

すでに２７万ｋｍオーバー、
滑りも発生している事から
フライホイールも一緒に交換した方が
いいかなとご提案。

フライホイールの在庫と
価格を調べてオーナーさんに連絡、
数日検討して
注文依頼を頂いたので
発注したら生産終了になってました・・・。

ＧＸＥ１０アルテッツァの
新品ホイールが
そんなに売れる事は無いと思っていましたが
海外のトヨタ在庫だったという事もあり
世界単位で見ればいるって事ですね。

それなら社外クラッチと思ってましたが
ＧＸＥ用ってのはなかなか無いのと
オーナーさんはノーマルでいきたいとの事。

いろいろ調べて
純正クラッチが使える
ＪＵＮさんの軽量フライホイールなら発見。
ただし納期不明・・・。

春の時点でとりあえず乗れるところまで乗って
クラッチがダメになった時に
フライホイールが届くようであればラッキー、
ダメならフライホイール以外を
交換って事になりました。

距離を考慮して
クラッチ交換できる時に
やれる事はしっかりと
やっておこうという事になり
ミッション周りの
オイル漏れ部分も
一緒に修理する事になりました。

外したクラッチカバーは
ダイアフラムのベアリング接触部分が
かなり摩耗していました。

ディスクの減りが
素晴らしいですね。
外周だけが減るといった事もなく
全面が綺麗に減っています。

リベットが
フライホイールを削る直前まで
しっかりと使い切ったって感じです。

なによりも余計な熱が入って
焼けが入っているという事も無いです。

クラッチカバー側は
多少傷んでいる感じはありますが
こちらも熱が入りまくった感じも無く
２７万ｋｍとは思えないくらいな状態です。

ミッションを降ろしたタイミングで
エンジンのリアオイルシールや
パイロットベアリング、

レリーズベアリングに、

レリーズフォーク、
ピボットなども一緒に交換しておきます。

車検入庫時に
プロペラシャフトとミッションの接続部から
オイル滲みがあったので
ここのオイルシールも一緒に交換しておきます。

いつもブログに書いていますが
現状を知っておくってのは大切です。

ミッションからのオイル漏れがあれば
それを知っておけば
こうやってなにかの作業ついでに
交換する事が出来ます。

ちなみにディーラーさんでの
クラッチ交換見積を見せてもらいましたが
クラッチカバー・ディスク、
レリーズベアリングの交換って感じでした。

２７万ｋｍ走行の車両で
オイルシールの交換などは
入っていなかったと思います。

交換部品が増えれば
その時の総額は高くなりますが
将来的に見ればやれる時に
一緒にやっておく、
１０年以上経過／１０万ｋｍオーバーの車両は
こういった事を気にしておくのも
維持していく上で大切です。

クラッチ周りで
もうひとつ重要なのがこちら。

ミッション側に取り付けされている
レリーズベアリングが装着されるところですね。

クラッチを踏んだ時に
ベアリングが移動する部分ですが
２７万ｋｍも走ると
かなり削れているのが分かります。

この部分は減っているのが
特に良く分かりますね。

テッカテカになっている部分は
特に減っている部分です。

レリーズベアリングにグリスを塗って装着しますが
摺動部分として良い状態ではないです。

オイルシールも組み込まれている部分で
一緒に交換が出来ます。

車種によっては
この部分はミッションのベルハウジング一体で
交換できない車種もありますが
今回の様に別体のタイプであれば
一緒に交換しておくのが
いいかなと思っています。

交換が完了したら
エンジン周りのオイル漏れ確認や
ドアアウターハンドルの交換などがあるので
そちらも順に進めていきます。