Ｅ様ＧＲＢインプレッサ、ラジエター交換していきますが交換時の注意点などについて。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検とラジエター交換のご依頼を頂いた
Ｅ様ＧＲＢインプレッサですが
社外ラジエターに交換して
水温が下がらないって言ってる人は
よぉ～く車をチェックしてみて下さい。

ラジエターってのは
ラジエターコアの中をクーラントを流し、
フィンに風を通す事で
始めてクーラントが冷えます。

当たり前の事ですが
これが分かっているのと、
ラジエターの取り付け方法の現実が
ズレている車が多すぎです。

ラジエター交換時は
まずはラジエターの
仮設置からスタートです。

この時にフロントバルクヘッドと
ラジエターに
出来る限り隙間が出来ないように
取り付けが基本になります。

下の写真状態だと
ラジエターとコアサポートの間に
しっかりと隙間が空いていますね。

水も空気も
基本は出来る限り抵抗の少ない方へ
流れていきます。

上の写真状態だと
バンパーから入ってきた風は
ラジエターのフィンも通りますが
いくらかの風は
コアサポートとラジエターの間から
逃げていってしまいます。

ラジエター横も同様で
この隙間から
逃げていってしまうんですね。
下側も同様です。

ラジエターを仮装着した状態で
どこにどれだけの隙間があるか
すべてメモしたら
ラジエターは一旦取り外します。

ここからは
ラジエターと電動ファンの隙間確認です。

前に書いた通り
空気や水は抵抗の無い方を通ろうとします。
下の写真のファンで言うと
この隙間から一部の空気が
流れ込んできます。

エンジンルーム内の空気が
ファンを通ってエンジンルームに
また戻るだけの空気が
存在する事になります。

こっちも同様ですね。

これらをすべて対策した上で
ラジエター＆ファンを車両へ装着すると
こんな感じで
余計な隙間が無くなります。

バンパーから入った空気、
少なくとも
エアコンコンデンサーを通った後の空気は
隙間から流れていってしまうのではなく
ちゃんとラジエターのコアを
通ってくれるようになります。

停車時に電動ファンで風を吸い込む場合にも
引っ張った空気は
エンジンルームの空気を
行って帰るだけじゃなく
ちゃんとラジエターコアを通るように
空気を引っ張る事が出来るようになります。

もちろん本来は
バンパーから入った風を
ちゃんと導風板を製作して
空気を逃がさないように
コンデンサーへ入れて
コンデンサーに入った空気は
今回の施工内容により
ちゃんとラジエターへってのが理想です。

でも今回の作業ご依頼内容とは
また別内容になっちゃうので
あくまでも今回作業ご依頼頂いた中で
出来る事はすべてやっておく
といった感じです。

ラジエター交換だけで
もうひとつ別ブログを書きますが
そちらはＧＲＢ以降の
インプレッサ（ＶＡＢ含む）で
ラジエターを社外品へ交換する人には
関係してくる内容となります。