Ｙ様ＧＸＥ１０アルテッツァ、点火系の修理とＷＡＫＯ’Ｓ「ＲＥＣＳ」施工等。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検で入庫して頂き
いろいろと手直しが必要になっている
Ｙ様のアルテッツァですが
プラグも当然見ていきます。

プラグを外す時に気付きましたが
またプラグの締付不足です。
プラグレンチで緩めた瞬間に
気付くいつものやつです。

アルミヘッドで
プラグのネジ山を
痛めちゃうのが心配ってのも
分からないではないですが
ガスケットも潰れないような締付では
圧縮漏れにつながってしまう事もあります。

実際に規定の締付トルクで締めて見ると、

現状のトルクを確認してみたら
トルク値は
おおよそ１５Ｎ・ｍくらいですね。

規定のトルクまで締めていくと
上の写真からこれくらい
締め込める感じになります。

プラグのネジ径でも
トルクは変わってきて
最近のプラグは
細いプラグも多くなってきています。
Ｍ１２くらいの
プラグ締付トルクかなって感じですね。

外したプラグはガイシが綺麗だったので
後からオーナーさんに聞いたら
２年前の車検時に
交換してるみたいですね。

ただ明らかになにかおかしいです。

締付不良での圧縮漏れでも
異常になる事はありますが
そこまでの締付不良でもない気がします。

こっちはそこまで
異常ではないですね。

外した順番はすべて記入してあるので
元の通り組み付けをして
イグニッションアナライザーで
確認します。

どうやら３番と４番の２次電圧が
明らかに低いようです。
コイルのスプリング部分や端子にも
特に錆びが出ていなかったですが
ここで油断してました。

コイルを確認したら
割れちゃってますね。

パッと見たら分かるだろってレベルですが
内部のスプリングを
いつも気にしちゃってるので
逆にスルーしちゃってました。
先入観は持っちゃダメですね。

プラグの焼けと
必ず直結とは言い切れないですが
十分に関連性はありそうですね。

コイルが割れると
リークする例がありますが
リーク跡が無いから大丈夫ではなく
内部リークの場合もあるので
これはさすがに交換ですね。

オーナーさんと相談して
プラグ・コイル共に
全数交換する事になりました。

交換後は１万ｋｍくらい走行したら
一度来店してもらい
プラグ状態を
チェックするようにします。

距離が多いので
そのままエンジンの
圧縮測定をしておきます。

当然ですが
６気筒すべて測定。
特に問題は無さそうですし、
なによりも全体的なバラつきが少ないのが
いいですね。

すべての圧縮測定値を
写真に残しておき
オーナーさんへお渡しするようにします。

交換後はもう１度
アナライザーでチェックしておきます。

交換前と比べて
明らかにいい数値になりました。
回転数も規定値くらいで
安定してくれています。

エアクリボックスを組み付けしたら
ＷＡＫＯ’Ｓの
ＲＥＣＳを施工しておきます。

ＧＸＥ１０アルテッツァは
サージタンク形状からすると
通常方法でＲＥＣＳ施工すると
おそらくですが
白煙モクモクになると思います。

いつも書いていますが
白煙モクモクは
単にＲＥＣＳが燃えているだけなので
お金払って
ＲＥＣＳ燃やして
パフォーマンスしてるだけです。
無駄使いですね。

ちゃんとした方法で施工すると
白煙はそこまで出てこないです。

当然、多少は出てきますが
動画とかで見るような
エンジンブローしたかのような
モクモクにはならないです。

エアクリボックスなどを組み付けしますが
エアガイドの取付ボルトを締め込んだら
ボルトのサイズが本来の物と違うのかな。
ネジ山が干渉しちゃってます・・・。

長すぎるボルトが装着されてますね。
干渉しないサイズの
ボルトを組んでおきます。

いろいろ細かい部分、
見つかりにくいような部分で
問題のあるアルテッツァ君ですね。。。

ようやくゴールも見えてきましたが
あとはリア周りの
雨漏り修理が残っています。