Ａ様Ｓ１５シルビア、フレッシュベントアクチュエーターの交換やエアコン＆ボンネットの修理。｜車検・点検・修理のグーネットピット

エアコン不調などでお預かりしている
Ａ様のＳ１５シルビアですが
当初の入庫理由だった
エアコンを修理していきます。

エアコンが効かなかった原因として
リキッドタンクに
接続されるパイプ部分から
ガス漏れがあったようです。

Ｏリングだけの交換でも良かったですが
パイプの単品供給がまだあった事、
値段も安かった事から
Ｏリングだけの交換ではなく
パイプも一緒に交換となりました。

リキッドタンクに接続される部分なので
逆側のＯリングも交換、
リキッドタンクは
フィルターとしての機能があるので
一緒に交換か悩みましたが
金額が高かったので
今回はスルーする事になりました。

エアコンの不調原因を探っていた時に
エアコンパネルを触っていると
助手席足元側から
カチカチと異音が出ています。

Ｓ１５シルビアの定番部分となる
フレッシュベントアクチュエーターの
内部ギア破損の音ですね。

モーターＡＳＳＹを交換すれば直りますが
この時すでに廃盤。。。

当時６，０００円くらいだったはずが
最終価格は２万後半、
そして現在は廃盤です。

分解して確認したところ、

写真がぼやけてますが
ギアが２～３ヵ所欠けちゃってますね。

逆側もギアの歯が無くなってます。

選択肢としては中古を探す、
（これは一番無駄に感じました。）
ギアを製作する、
（当初は製作すればいいやって考えでした）、
最後の選択肢がどうにかして新品を入手するです。

もういっちょは少し前に交換した
ＧＶＢインプレッサの
同じようなモーターがあったので
もしかしたら同じギア使ってるかもって思いましたが
そんなに都合よくはいかないですね。

そしてなぜか出てくる
日産純正の新品モーター。

実際にこのトラブルを見つけてから
どうしようか悩んでいたので
当然ですが持っていた訳じゃないです。

オーナーさんにもギアを製作しましょっかって
お伝えしてあったくらいなので。

ＡＳＳＹ部品が入手できれば
ここからは特に苦労する事もないです。
オーディオ外して交換して
作動チェックしてＯＫってだけです。

あとはエアコンを真空引き、
しばらく放置して
真空状態を維持する事を確認、
新しいガスを注入、
しっかりとエアコンが効く事を確認したら
エアコン修理も完了です。

もういっちょは
カーボンボンネットの白ボケ修理です。
入庫時の写真を撮り忘れてしまいましたが
無事に綺麗な状態になって帰ってきました。

写真のうつりが悪いですね。
白ボケしてるように見えちゃいますが
実物は綺麗です。

この中まで割れが進んじゃってる部分は
今回はスルーです。

まずはクリア層を削り落としてから
クリア塗装しましたが
クリア層よりも奥の
カーボン繊維を保持しているゲルコート部分が
傷んできてしまっており
そちらの補修の必要になりました。

割れ部分まですべて直そうと思うと
なかなか費用がかかりそうだったので
今回は割れ部分までは直さず
メインとなるクリアの白ボケを修理する事に。

カーボン製品は
カッコいいですが
どうしてもこういった維持は必要ですね。

Ａ様、今回も作業のご依頼ありがとうございました。

Ｓ１５シルビアも
２０年以上が経過して
生産終了部品も出てきましたが
基本的にはどうにかなるので
頑張って維持していきましょう。