Ｈ様ＵＣＦ２０セルシオ、イグニッションコイルやカプラー＆プラグの交換。｜車検・点検・修理のグーネットピット

トラブルシュートで入庫している
Ｈ様のセルシオですが
オーナーさんと相談して
イグニッションコイル・コイルカプラー、
プラグを１台分交換する事になりました。

Ｖ８エンジンなので
すべて８個となり
なかなか費用がかかりますね。

作業としては
ただひたすら地味でございます・・・。

ほぼすべてのコイルカプラーは
ツメが無くなっています。

新品のコイルカプラーに交換します。

ただ少し触るだけで
カプラーが
ことごとく砕け散っていきます。

新品のコイルは
ＴＯＹＯＴＡの刻印がありますが、

外したコイルは
謎のコイルが装着されていたり、

純正が装着されていたりと
バラバラですね。
１年前に中古車屋さんで
購入したみたいですが
ダメなコイルだけ
とりあえずネットで売ってる
格安品に交換したのかもですね。

プラグも交換しますが、

最近、良く見かけるようになった
プラグのガスケットが
ちゃんと潰れていないパターンです。

右がちゃんと締付して
ガスケットが潰れている状態で
左は車両に装着されていたプラグです。

ガスケットが潰れていない程度の
締付トルクです。

最近はどうも
トルクレンチトルクレンチと言われていて
数値だけを気にし過ぎな気もします。

もちろん大切ですが
ガスケットがちゃんと潰れていく
手の感触ってのが整備をする上で
非常に大切な気もしますが
そんなのどうでもいいんでしょうか？

ネジ山の状態を手の感触で感じながら
締めていくってのも
大切なはずです。

それも分からず
とにかくトルクレンチで
数値だけを見ていくってのは
ちょっと違うのかなって感じます。

助手席側のプラグ・コイル、
カプラーをすべて交換している途中で
気付きましたが
ブローバイホースが
裂けちゃってます。

ベンチレーションバルブも含めて
このあたりは交換しておきます。

ヘッドカバー周辺や
ハーネス周りに液体ガスケットが
そこら中に付着していますが
ヘッドカバーガスケットを
交換してるみたいですね。

ヘッドカバーを外した場合には
必ずこのグロメットも
交換しないとダメです。

経年劣化で
プラスチックみたいになっており
外そうとしても
割れてっちゃうんですね。

下手に外そうとすると
ヘッドの中に落ちてしまうので
落ちないように外すのに
コツが必要になります。

砕け散っていきましたが
わずかな破片も
ヘッドの中へ落ちず
回収成功です。

こちらは運転席側バンクのホースですが
完全に裂けちゃってますね。

助手席側のバンクが完了したので、

運転席側バンクの点火系も
交換していきますが
サクションに接続されるボックスは
ボルトが無かったり、

ホースは奥まで差し込まれていなかったり
なかなか素敵な状態ですね。

こっちも固定ボルトが
存在しないです。

ＯＣＶの故障コードが出ていましたが
どうやらカプラーの
さし忘れみたいですね。

ただこちらのカプラーも
ツメがいなくなっていたので
カプラー交換が必要ですね。

水温センサーや
スロットルに接続のカプラーも
すべてツメがいなくなっているので
このあたりのカプラーも
交換が必要そうですね。

見れば見るほど
いろいろ出てくる感じですが
とりあえず見つかった中で
交換必須な部分から進めていきます。

終わりはいつ見えてくるのか
分かりませんが
まずは目の前の不具合から
確実に手直ししていきます。