Ｋ様ＫＤＨ２０１ハイエース、クーラント漏れ修理でサーモやフランジガスケット交換です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検で預かり中の
Ｋ様ハイエースですが
部品が揃ったので
クーラント漏れ修理をしていきます。

ハイエースで１０万ｋｍオーバーだと
結構漏れ始めている車は多いはずです。
ここで注意しないといけないのがひとつ。

サーモスタットとガスケットを交換して
漏れなくなったから
「クーラント漏れ修理完了」ってのと
今後も考えて
漏れが発生しづらいように修理する
「クーラント漏れ修理完了」では
同じ修理完了でも
今後の違いにつながってきます。

ハイーエス専門店だから安心とか、
ディーラーだから安心って話じゃないです。

もっと基本的な部分。
クーラントやオイルは
どういった方法で漏れが発生しないように
設計されているか、
それをちゃんと理解するのが大切です。

それを踏まえた上で
こちらのサーモハウジングのパイプを確認。

このパイプを外すのはちょいと手間で
ズラしてパイプは車両に装着したまま
サーモとガスケットを交換する
お店が多いように思えます。

外したハウジングの
パッキン当たり面を見ると
良く分かりますね。

車両から取り外さずに
サーモ交換した場合、
この状態のまま組む事になるのでは？？？

この状態であっても
パッキンが新品になれば
とんでもなく
ガタガタになってる訳じゃなければ
その時で言えば
漏れは止まります。

でも将来的な事まで考えた場合、
どうかっていうと車にとって
イイ訳がないです。

しっかりとオイルストーンで
パッキンの当たり面を
綺麗にしておきます。

冒頭で書いた
どうやって漏れが発生しないように
設計されてるかって話ですね。

設計っていう難しそうな言葉を使ってますが
単に綺麗な当たり面に
ガスケットが正規の位置で当たれば
当然漏れないだけの話です。

ガタガタな状態で組んでも
パッキンが新品で
柔らかければ漏れてはこないです。

でもパッキンの劣化が始まり
ガタガタに耐えれなくなった瞬間から
漏れはスタートする訳です。
でもそれは数ヶ月でやってくる訳じゃないから
クレームにはならないんですね。

外したサーモを確認すると
結構な錆びが
発生しているのが分かります。

ちょいとクーラント交換を
サボりすぎなのかなって感じですね。
鉄ブロックのエンジンは
特に注意しないといけないです。

インタークーラーに向かう
ブローバイでドロドロだったホースや、

パイピングは、

すべて綺麗に洗っておきます。

これらも綺麗にしておく事で
今後どれだけ漏れが発生するか
分かりやすくなります。

距離とか考えると
ブローバイじゃなくて
タービンからなのかなって気がします。

前ブログに書いた
ステアリングラックからの漏れなのか、
このパイピングから垂れてきたオイルなのかは
これでちゃんと判断出来る準備を
しておくって感じです。

エアコンの取付ブラケットも、

ちゃんと綺麗にしてから
組み付けしておきます。
ぺっかぺか。

サーモスタット上にある
フランジガスケットも、

このタイミングで一緒に交換しておきます。

エアコンガス抜いて
コンプレッサーを外せば
もうちょい楽なんですが
余計な費用が発生しちゃうんで
取り外し無しで頑張ります。

ベルトはまだ問題ないですが
オーナーさんに確認して
どうせ外すので
部品代負担のみなので
一緒に交換しといてって事に。

順番は前後しますが
一通りの部品を外した状態で
各部を洗っておきます。

こういったボルト類も
クーラントの漏れた跡があるので
しっかりと綺麗にしておきます。

今後の点検やオイル交換は
こちらに任せてもらう予定なので
しっかりと綺麗にしておかないと
車検後に漏れたのか、
以前漏れた形跡なのか
分からなくなっちゃいます。

すべての洗浄と
組み付けが完了したら
あとはエンジンを始動して
漏れが発生しない事、

サーモスタットがちゃんと開く事など
チェックしていき
その他の細かい整備を進めていきます。