Ｏ様ＪＺＺ３０ソアラ、ラジエターホースからのクーラント漏れ発見です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

いつも定期的にオイル交換や
各作業、車検などをご依頼頂いている
Ｏ様ですが
今回もオイル交換のご依頼を頂きました。

オイル交換をご依頼頂いた時には
オイルを抜いている
空いた時間に
下廻りなどチェックするようにしています。

そうして発見したトラブルは
すぐ直さないといけない場合は
オーナーさんに相談して修理、
経過観察って場合には
オーナーさんにお伝えして
すべてパソコンに
データ保管してあります。

データ保管しておく事で
次回オイル交換時や
作業時にその部分をチェック、
問題があるようであれば
修理するといった流れになります。

前回のオイル交換時に
ラジエターアッパーホースの
エンジン側に
若干クーラント滲みの感じがあったので
洗浄してありました。

入庫した際にはそういった
要チェック部分を必ず点検、
問題無ければＯＫ、
今回は漏れが明らかに進行していたので
そのままお預かりとなりました。

明らかに漏れが進行していますね。
クーラントは多少漏れてるくらいは
足せばＯＫって人いますが
絶対にＯＵＴです。

クーラントが漏れるって事は
そこからエアが入る可能性もあります。

そういったエアは
サブタンクに逃げてくれればいいですが
場所によっては
エンジンブロック側の
エアが逃げづらい場所へ滞留、
ブロックのピストン側へのエア滞留となると
その１点は当然ですが
冷却が追い付かなくなり
ノッキングの原因となります。

１点集中で超高温になる訳なんで
当然ピストン側やシリンダー側への
ダメージ直結になります。

いつもクーラント交換時に
エア抜きを徹底しているのと
日帰りでクーラント交換をやらないのは
こういった事につながらないように
エア抜きをしっかりする為ですね。

ホースを外したら
明らかに漏れの形跡がありました。

このクーラントカスを
そのままにしてホース交換すると
ホースとバンドが新品だと
その場は漏れない事が多いです。

でも当然将来的な漏れ発生率は
かなり上がる事になります。

しっかりとカスを除去してから
新しいホースを組み付けします。

目に見えない裏側は
ミラーで確認します。

とにかくクーラントカスや
錆びは徹底除去します。

ラジエターの上下ホースと
バンドを新品交換です。

アッパーホース側を綺麗にして
もちろんロアホース側、
各ラジエター側も綺麗にしたら
組み付けです。

サブタンクも外して
中をちゃんと洗っておきます。
前回のクーラント交換時にも
タンク洗ってあるので綺麗ですね。

ソアラはカップリングファンなので
この時期は通常通りだと
水温が上がらず
サーモが開かないです。

ラジエター前を段ボールを目張りして
水温を確認しながら
サーモが開いた事などをチェックします。

一旦ちゃんと冷えた状態で
エア抜きタンクを取り外し、
ラジエターキャップを取付して
圧力をかけた状態で漏れが無い事を確認、
実際に走行をして
その後にもう１度各部の漏れチェックをして
問題無かったので
アンダーパネルを取付します。

ここから完全に一晩冷やした状態で
最終のクーラントレベル調整します。

前日の時点でＭＡＸよりも
２ｃｍほど上に入れてありましたが
完全に冷えると下がりますね。
当たり前ですが。

これもクーラント交換を
日帰りでやらない理由です。

予想でクーラントを
ＭＡＸよりも上にするお店も多いですが
ちゃんと冷えた状態で
レベル調整しておかないと
予想量で入れておくと
点検時に減っているのかが
分からないんですね。

Ｏ様、今回も作業のご依頼ありがとうございました。

２０年以上経過で
距離も１３万ｋｍオーバーになるので
細かいトラブルはありますが
３０ソアラが超希少になってきているので
これからも大切にしていってあげて下さい。