Ｎ様ＡＶＶ５０カムリ、運転席ドアの板金修理です。ドア修理時には注意が必要です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

今年メインカーのカムリだけでなく
奥様のミラも車検を
ご依頼頂いたＮ様ですが
会社の駐車場で
隣の人に運転席ドアを
傷付けられてしまったようです。

写真だとあまり分からないですが
傷と若干の凹みがあります。

傷そのものは
板金屋さんでの作業になるので
そちらはお任せして
今回のブログ内容は
ドア修理した場合についてです。

ドアを塗装するので
ドアのアウターハンドルは当然外します。

ドアを塗装するのに
アウターハンドルは
マスキングってパターンは論外なので
その場合は
今回のブログ内容は
無視してもらっていいです。

ドアのアウターハンドルを
取り外すって事は
ドアの内張を外して
ドアに貼ってある透明なフィルムを
剥がす事になります。

アウターハンドル脱着だけで
ここまですべて剥がさないですが
今回の内容は
このフィルムの重要さについてです。

ずっと前から
ブログ読んでくれている人であれば
数回は書いているので
分かってもらっているかもですが
このフィルム、
かなりの確率で
イイ加減な扱いをされています。

フィルム剥がすのに破れちゃったから
ガムテープで貼ってあったり、
本来はブチルで貼り付けされている部分も
ブチルではなくガムテープ、
酷いのはマスキングテープ、
最悪は無視ってパターンですね。

そんでもって結構多いのが
ブチル再使用です。

下の写真は軽く雨が降った程度の時ですが
それでもドア内部にはそれなりの量となる
雨水が入ってきます。
洗車する時であればもっとですね。

ちなみに今回の修理時に
ドアとガラスの間にある
モールは新品交換しています。

このモールは水切りモールとも呼ばれていて
ドア内部に水が入っていくのを
ある程度は防止してくれています。
このモールが新品でも
これだけ入ってくる訳です。

このドア内部に入ってきた水が
そのまま車内に入ってきたら
当然ですが車内は水浸しになる訳です。
ドアの内張があるから
大丈夫って話じゃないですよ。

台風クラスなら余裕で
カーペットがベチャベチャになります。
それを防いでくれてるのが
透明なフィルムであり
フィルムとドアの間にある
ブチルがちゃんと密着しているからこその
車内への防水になります。

フィルムが生きていれば
当然フィルムは再使用でいいですが
１０年以上経過しているなら
間違いなくブチルは交換した方がいいです。

こんな感じでちゃんと
密着しているのを確認します。

上の方であれば
比較的水が入ってはこないですが
下の方は特に気を使う必要があります。

軽く押して密着させればＯＫじゃなくて
しっかりと押してきっちりを密着させます。

超重要部分なので
３周くらい手で押して
最後にライトを当てて
すべての部分で密着しているかチェックします。
それくらい重要だと思って下さい。

板金作業だけでなく
パワーウィンドモーター交換、
レギュレーター交換、
ドアロックモーター交換、
セキュリティ取付時に
ドアロック関係の配線をした場合など
フィルムを剥がす時ってのは結構多いです。

その時に新車とか数年落ち程度で
ブチルがしっかりと
生きている場合はいいですが
１０年とか経過して
ブチルの接着力が落ちている場合、
手で押して貼れたから
ＯＫってのはダメで
接着力が落ちてる場合には
絶対に交換が必要だと思います。

作業した人なら分かると思いますが
古いホンダ車は
まぁ、いろいろと別次元です・・・。

あとは内張を交換して
パワーウィンドの再設定などをしたら
すべての作業完了となります。

Ｎ様、今回も作業のご依頼ありがとうございました。
不運でしたが
ドアモールとフィルム、
ドアミラーカバー左右が新品になったので
まぁ、結果オーライって事で。。。