O様ＣＰ９Ａランエボ５、異音箇所を特定して修理完了です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

足廻りから異音が発生、
ディーラーさんや他店さんで
原因追及が完了しなかった
Ｏ様のＣＰ９Ａランエボ５ですが
リア周りの異音追及をしてありました。

実際に走行をして
フロントからなのかリアからなのか、
右からなのか左からなのかを
おおよそで検討をつけていきます。

どうやらはっきりと音が出ているのは
右リアからのようです。

目視でブッシュ状態や見える部分のアームは
特に問題が無さそう。。。
でも音ははっきりと聞こえてきます。

車をスロープに載せてから
車両のバンプ／リバンプ状態を再現、
音が出せる事を確認したら
下に潜った状態で異音を発生させます。

ここからは異音が出る場所を
触診で確認します。

どうやらアッパーアーム後ろ側からの
異音発生みたいです。
異音を一時的に消す為の処理をしてみて
ここで間違いない事を確定しておきます。

オーナーさんにお話したところ
フロントハブベアリングと同様に
左右交換しておきたいとの事でした。

ハブベアリングのブログでも書きましたが
少々錆びが多いので
ボルトナットも新品に交換しておきます。

外したアッパーアームですが、

こちらが異音発生していた側のブッシュです。
定番ですがクラックが入ってますね。

ボディ装着状態をバイスで再現して
アームを手で動かしたら
圧入されている部分が動いちゃってました。

フロント側はさらに酷い感じで
割れちゃってますね。

反対側のアームも、

やっぱり割れちゃってますね。

二股に変更されたアッパーアーム採用の
ランエボでは定番の部分ですね。

強度だけで言えば
スチールアームがいいですが
こればかりは仕方ない部分ですね。
鋳物としての完成度が
ちょっと切ないって部分なのかなと思います。

交換が完了したら走行チェックに入ります。
フロントハブベアリングからの
ゴロゴロ音が無くなって
スムーズな感じで静かになり、
リアの異音も完全に消えてくれました。

あとはアライメントを調整して
もういっちょ走行チェックをしたら
すべての作業完了です。

去年ディーラーさんで
車検を受けてるみたいですが
ブレーキフルードが
半分近く減っていました。

特に漏れは見当たらなかったのと
ブレーキパットも
しっかりと残量ありました。

入れ忘れなのか、
原因は分かりませんが
適正量に補充しておきます。

逆にクラッチ側は規定量を大幅にオーバー、
こちらも余計なフルードは抜き取って
適正量にしておきます。

新車からずっと乗られており
まだまだ乗りたいって事でした。

基本はフルノーマルが
ご希望って事でしたが
社外の車高調になっちゃったのが
ちょいと残念だったかなと・・・。
仕方ない部分もありますけどね。