ＧＸＥ１０アルテッツァ、クーラント漏れ修理のご依頼です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

先日、初めてのお付き合いで
オイル交換をさせて頂いたお客様ですが
その際に発見されたクーラント漏れを
修理して欲しいとご依頼を頂きました。

主にこちらのサーモケース上にある
部分からの漏れ修理です。

１００系チェイサーなんかでも
結構漏れが発生している部分ですね。

エンジンが違うので
正確にまったく同じ場所って訳じゃないですけど
同じような感じで
パイプにＯリングが入っている部分です。

ラジエターサブタンク周りも洗浄してありましたが
やっぱり漏れてきているみたいです。
当初はタンクのキャップかと思っており
洗浄・様子見をって感じでしたが
どうやらタンクのつなぎ目からの漏れみたいですね。

ただこの部分は
ファンシュラウドＡＳＳＹでの交換になる事、
圧がかかる部分ではない事、
オーナーさんのご予算もあったので
今回は見送りとなりました。

当然オーナーさんによる
予算ってのは大切なので
優先する順番を考えるのも大切です。

Ｏリング部分は圧力のかかる部分なので
早めに直しておきたい部分になります。

漏れるには漏れる原因ってのがあります。
当然Ｏリングの劣化がメインですが
Ｏリングを交換すればＯＫって話じゃないです。

Ｏリングが接する部分は
手で触って段差を感じるので
この段差をしっかりと
綺麗にしておくのが大切です。

段差を無視しても
その場では漏れストップするかもですが
将来的な漏れ発生率につながってきます。

こんな感じで
綺麗に処理しておきます。

ガスケットが当たる部分も
古いガスケットを除去するのは当たり前、

オイルストーンを使って
しっかりと面を綺麗に出しておきます。

当然ですが
エンジン側も同様です。

今回の作業は部品交換よりも
こういった感じの下処理に
ひたすら時間がかかるって感じですね。

組んじゃえば見えないからこそ
スルーされちゃう部分であり、
本来は非常に大切な部分です。

ヒーターにつながるパイプも
同じような場所になるので
将来的な漏れを見越して
この部分もガスケットを交換、
もちろんここもオイルストーンで
しっかりと面を出しておきます。

漏れが発生していた部分は
Ｏリング２個とパイプも
交換しておきます。

サーモスタットも交換しておきます。
もう２０年経過しているので
いつ交換したか履歴が無いのであれば
交換しておきたい部分です。

サーモが固着したら
夏場なら即オーバーヒートにつながります。

サーモハウジングのホース接続部分も
綺麗にしておきます。
ホースからの漏れ発生率に
つながる部分ですね。

サーモのガスケットが当たる部分も
綺麗にしておきます。

前オーナーさん、
クーラント交換も
ちゃんとやってくれてたみたいですね。
内部も綺麗です。

ラジエターのアッパー＆ロアホースに
バンドも交換しておきます。

ベルトカバーや、

エキマニの遮熱板など
外した部品は
せっかくなので綺麗に洗っておきます。

あとはすべての部品を組み付けして
エア抜きなどの作業をやっていきますが
ちょいと長くなったので
また別ブログにて。