ＷＲＸ　ＳＴi（ＶＡＢ）、車高調とホイールの干渉対策編その①。｜車検・点検・修理のグーネットピット

以前にランエボ１０をご購入頂いたお客様ですが
現在は新車でＶＡＢをご購入、
あるチューニングショップさんで
順調にチューニングが進んでいます。

とりあえず純正タービンでの
ブーストアップまで仕上がってきています。
ＶＡＲＩＳさんの
ワイドボディ導入をしていきたいみたいですね。
エンジンも最終的に手を入れていくみたいです。

とりあえず今回のご相談は
車高調とホイールが干渉するのを
なんとかしたいって事でした。

現状は５ｍｍスペーサーで逃がしているのを
ナックル側でキャンバー起こして
ピロアッパーでキャンバーを付ける事で
逃がしたいとの事でした。

とりあえずナックル側のキャンバー調整が
どうなっているのか分からないので
状況確認しておきます。

どうやらすでにキャンバーは
限界まで起こしてあるようです。

念の為、ピロアッパー側で寝かした場合に
ホイールとのクリアランスがどうなるか確認。
当たり前ですがクリアランスは変わらないですね。

オーナーさんと相談した結果、
車高調のロアブラケット側を加工する事で
ホイールと車高調を逃がすようにします。

ブラケット側の穴を長孔加工して
キャンバーを起こせるようにします。

ケースはスチール製だったので
錆びが発生しないように
シャシブラックで塗装しておきます。

ラッカースプレーとかよりも
塗膜が強いので
見た目重視じゃない部分には
こっちを使います。
元々の色が黒だったし。

ネジ山も塗装されており
シャシブラックは粘り気があるので
タップでネジ山を綺麗にしておきます。

バネとタイヤが干渉した跡が見られます。
そのままだと錆びが進行するので
タッチペンで塗装しておきます。
あとから干渉があった場合に
発見がしやすくなる為でもあります。

あとは現車へ取り付けします。
５ｍｍスペーサーを抜いた状態で
これだけのクリアランスが確保出来たので
十分かなと思います。

ただショックが倒立式じゃないので
サーキットで横ＧがＭＡＸになった時に
ショック本体がどれだけ変形するかが
ちょいと気になりますね。

ショックとナックルに線を引いておいて
ズレが出ないか確認出来るようにしておきます。

元々の状態でも
ズレる可能性があるクリアランスがあった事を
確認していますが
これでズレが発生するようであれば
カラーを製作すればいいかなと思ってます。

ナットの当たり面が多少なりとも少なくなるので
元々使われているワッシャーよりも
一回り大きめなワッシャーへ変更する事で
しっかりと面圧がかかるようにしておきます。

最終的なキャンバーはアッパー側で調整しますが
左右ナックルの角度は極力合わせておきたいので
車高調とホイールの距離を測定、
左右合わせておくようにします。

作業途中で他に気になる事があったのと
ちょいと長くなったので
別ブログにアップするようにします。