ＡＫ１２インパルマーチ、リア周りの雨漏り原因追究編その①。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かり中の
ＡＫ１２インパルマーチですが
スペアタイヤスペースに
水が溜まるって事でした。

マーチで「雨漏り＝テールランプガスケット」って
思われる事も多いですが
実際にはそれだけでは無いです。

ネットで「マーチ　雨漏り」って検索すると
テールランプガスケット交換してる事も多いみたいですが
雨漏りは個体ごとに原因が違ってきます。

ネットに出てる原因と同じところを直すのではなく
どこから入ってきているのかを
追及するのが大切です。

作業する場合には
中途半端に内装を外したり
ズラしたりするのではなく
リア周りを
バラバラにしちゃった方が確実です。

理想はルーフ内装も取り外しですが
今回のケースだとそこまでは必要ないです。

リアシートの座面も裏側が濡れていたので
乾かしておきます。

このあたりを放置しておくと
将来的に錆の発生、
さらにそのまま放置で
ボディの腐食へとつながります。

マーチはサクッと外れてくるので
そこまで大変な作業じゃないです。

ここからひとりが水をかけて
もうひとりが車内で
雨漏り部分をチェックしていきます。

かける水量ですが
２種類の方法でチェックしていきます。
シャワー状でかける事で
大雨の再現しますが、

ノズルを外した状態でかける事で
部分的にほぼ水没状態でしょって状態を再現します。

このふたつの状態で水が入ってこなければ
台風の大雨でもまず間違いなく
雨漏れは発生しなくなります。

とりあえず原因のひとつは
マーチでは定番の
ルーフモールのエンド部分ですね。

エンド部分に水をかけると
車内に入ってきます。

反対側も同様ですね。

こちらがルーフモール裏側になります。
車内から見た状態ですね。
サビが発生しており
水が入ってきた証拠ですね。

これは結構大切な内容になります。
水が入って来て
溜まってしまうなら穴をあけて
水を抜けばＯＫってお店が多いです。

確かに水は溜まらなくなりますが
水は常に入ってきている事になります。
そうなると上の写真みたいに
水が流れたところはサビが発生する事になります。

サビが発生する、
でもまだ水が入ってくる、
サビが腐食につながるって事となります。

このあたりの部分が腐食してきたら
修理ってのはあまり現実的じゃなくなります。
超希少車でボディが見つからないって場合には
修理する事もありますが
マーチのボディでそれはあまり現実的じゃないです。

ここから先ひたすらハマっていく事になる訳ですが
まずは原因のひとつは突き止めたので
この部分を修理、
コーキングが乾いたら
もう１度雨漏りチェック、
また別のところから入ってくる事が多いので
そちらの修理、
乾いたらチェック、
これを雨漏りが収まるまでやっていきます。