ＶＡＢ、クーラント交換のご依頼です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

去年、エンジンオイルの交換を
ご依頼頂いてからのお付き合いとなるお客様ですが
ＶＡＢのクーラント交換をさせて頂く事になりました。

最初のオイル交換時に
下廻りやアンダーパネルを見た時に
クーラントがいろいろなところに飛び散っている事に
気付いてオーナーさんにお伝えしてありました。

その時にサブタンクを見たら
ＬＯＷレベルを下回っていたのでとりあえず補充、
飛び散ったクーラントも綺麗に掃除してありました。

ちなみにオーナーさんは中古で購入して
その事は知らなかったようです。
購入後にオイル交換を
数社でやってもらっているみたいですが
特に何も言われた事は無いとの事・・・。

結構、大切な部分ですし
エンジンは冷却水が無ければ
オーバーヒートにつながります。

２月に２回目のオイル交換をご依頼頂き
クーラントサブタンクを見たら、
思いっきり減ってます・・・。

１回目のオイル交換時に
ＭＡＸレベルよりも
ちょい上にしたつもりでしたが
減ってます。。。

前オーナーさん時代にクーラント交換をしており
その時にエア抜き不足だったのか、
（どんだけエア入ってんだって話ですが・・・）
オーバーヒートさせてしまっており
その時に噴き出したクーラントが
周りに飛び散ったのか、
見ただけでは分からないので
まずはクーラント交換させてもらう事に。

外したサブタンクは
底に汚れが思いっきり蓄積していたので
綺麗に洗浄しておきます。
まだ新車から４年半、
距離もそこまで多い訳でもないですが
サブタンクにコレくらいの汚れは蓄積します。

下廻りをチェックして
クーラントが飛び散った形跡を
しっかりとキレイにしておきます。
かなりいろいろなところに飛び散ってるので
前回の洗浄では落としきれなかったです。

１回目のオイル交換時のチェックで
ラジエタードレンボルトが締まっておらず
ドレン周辺がドロドロになっていたので
今回ドレンボルトとパッキンも新品にします。

クーラントをしっかりと抜ききったら
エア抜きタンクを取付して
新しいクーラントを補充。

水温計があるのはラクチンで助かります。

ヒーターホースのＩＮ／ＯＵＴで手で触って
ちゃんと流れているかもチェックします。
この段階でヒーターコアの詰まりも
確認が出来ます。

アイドリング状態でもちゃんと温風が出るか、
アイドリングではぬるい風しか出ないのに
回転上げると温かい風が出るという場合でも
トラブルの予測になります。

クーラント交換は単に抜いて入れて
エア抜くだけと思われてますが
この段階でチェックできる事は多数あります。

エア抜きタンクから出てくるエアでも
エンジンの調子を把握できる事も多いです。

どれだけ経過しても
アイドリング状態で
細かい気泡が消えてくれないです。

ここからは推測になりますが
エンジンルームに飛び散っていたクーラントは
過去にオーバーヒートしてるんじゃないかなと。

オーバーヒートした事で
ヘッドガスケット抜けが発生、
クーラントラインにエアが混じる、
それが原因でサブタンクが減るって事かなと。

ちなみにいつも書いている
サブタンクのレベル調整ですが
エア抜きが完了した水温が高い状態で
ＭＡＸレベルの２ｃｍほど上に設定、
翌日の朝イチ、
しっかりと冷えた状態でサブタンクを確認すると
これくらいの量になってます。

日帰りでクーラント交換した場合、
サブタンクのレベル調整がしっかりと出来ないっていう
良い例かと思います。

クーラントが減っていってしまうので
サブタンクは少し多めにしておきます。
これでしばらくオーナーさんに
様子を見てもらうようにします。

ちなみにラジエターキャップは
もちろん２個とも新品に交換してあります。

パワステタンクのオイルも
下限値を下回っているので、

こちらも足して
周辺を綺麗に洗っておきます。

今回の件で分かりますが
エンジンルームを綺麗にしておく事は
トラブルの早期発見にもつながります。
重要な事ですね。

漏れたオイルや水が
どのタイミングで漏れたのかも
分かりやすくなるんですね。

メンテナンスはやっぱり大切ですよ。
車屋さんにオイル交換を依頼するだけがメンテじゃないです。

どういった内容で見てもらっているのかってのは
非常に大切です。
オイルを抜いて入れるだけでもオイル交換ですが
オイルを抜いている間に
周辺を確認してもらうのもオイル交換。

ご自身でエンジンルームをちょっと拭いてみるってのも
十分にメンテナンスって言えると思います。