ＪＺＺ３０ソアラ、車検のご依頼とブレーキホース交換。｜車検・点検・修理のグーネットピット

２年前に３０ソアラをご購入頂いたお客様ですが
車検の時期が来たという事で
ご依頼頂きました。

オイル交換で定期的に来て頂いているので
おおよそ内容は分かっているつもりでしたが
ちょいと想定外な部分が出てしまいました。

まずはエアコンフィルターですが
３０ソアラは２個装着されています。
２年前に交換しており
もうちょい汚れているかと思いましたが
全然綺麗ですね。
内気循環をメインで使ってるのかな？？？

エアコンフィルター脱着時に取り外す足元のパネルは
ホコリで汚れていたので
ついでに洗って綺麗にしておきます。

前後片持ちキャリパーなので
必ずスライドピンの動きもチェックしておきます。
フロントは手でスムーズに動きますし、
変な感触もないのでまったく問題無さそうです。

ただリアについては
ちょいと抵抗感がありました。
グリスも古い感じだったので、

すべて綺麗に拭き取ってから、

新しいグリスを塗布して組み付けしておきます。
片持ちキャリパーは
このスライドピンが固着したら
キャリパーサポートＡＳＳＹの交換になってしまいます。
定期的なチェックと
グリスアップは大切です。

点検時に左リアのブレーキ周りに
なんとなく違和感を感じました。
これ、左リア。

これ右リアです。

写真だと分かりにくいかもですが
ボディ側のブレーキパイプと
取り付け部分のブラケット向きがおかしくなっています。

ブレーキパイプが曲がってしまっているのと
ブラケットが上を向いています。

２年前の納車整備時に
ブレーキホースは１台分新品へ交換してあります。
その時になんの違和感も感じていなかったので
オーナーへ確認してみます。

確認したところ
どうやらドリフト中に左リアタイヤがバーストして
タイヤが暴れた事があるみたいです。

タイヤの回転方向とブラケットの曲がり向きを考えると
まず間違い無さそうです。
バーストして剥がれたタイヤが
ブラケットに当たりブラケットを曲げ、
そのままパイプを押して曲げてしまったようです。

さらにブレーキホースを良く見ると
ホースが裂けてします。
漏れてはいないようですが
危うくホース内部から
フルードが漏れてくるところでした。

自分でも良く見つけたなって思います。
格安・短時間車検ではまず見逃されてる自信があります。
オーナーに確認してホース交換させてもらう事に。

ホース・クリップ・ボルト・ガスケットを
純正新品に交換します。
ブレーキホース交換するなら
メッシュホースって選択する方もいますが
メッシュホースの耐久性を
ちゃんと理解してるならアリだと思います。

純正のメリット、
メッシュホースのメリットそれぞれあるので
良い悪いって話ですが
メリットだけでなく
ちゃんとデメリットも理解した上で選択が大切です。

ブレーキ周りはなにかあった時に
大事故・廃車クラスの事故はもちろん、
人を殺す事にもつながります。

外したホースです。
良くこれだけギリギリなところで
回避してるなって感じです。

バーストした場合もそうですが
なにかあった場合には
必ずチェックするのは大切な事です。
今回の件も
もしほんの少しづつ漏れていたら
状況によってはブレーキが効かなくなり
大事故を起こしていた可能性も十分にあります。

２年前の納車整備時にも
ブレーキフルード交換していますが
まだかなり汚れてますね。
前オーナーさん時代に
ブレーキフルードの交換頻度が
低かったかな？？？

そのままクラッチフルードも交換していきます。
クラッチフルードは全量が少ない事もあり
さらに真っ黒けです。

配管内の汚れまでは完全に落とせないので
２年前に交換しているといっても
また汚れが浮いてきちゃいますね。

まだやる事があるので
順に作業を進めていきます。