ＢＬ３ＦＷマツダスピードアクセラ、車高調に減衰力調整ケーブルを加工取付。｜車検・点検・修理のグーネットピット

別のお店で車高調を取付された
ＢＬ３ＦＷマツダスピードのお客様ですが
リアの減衰力を調整するのに
内装をガッツリを取り外さないといけないみたいです。

お店側がどうというよりも
製品的にそういった物のようです。
車高調のリア減衰調整は
こういったパターンも多くあります。

ただこれだと実際には
減衰力を調整する事がなくなってしまいます。
オーナーさんもいろいろ触ってみたいという事だったので
なんとかして欲しいとの事でした。
なんとかしてみます。。。

とりあえず内装を外して
車高調の減衰調整部分が
どういった構造のタイプなのか把握します。

予想していた物と違っていたので
ちょいと厄介そうです。
減衰調整ダイヤルを装着しちゃえば
ケーブルはなんとでもなります。
ただ減衰ダイヤルはＭ１２、
車高調側はＭ１０になります。

とりあえずダイヤルが装着できるように
ボディ側の加工を。
適当にカットしてありますが
最終的にはちゃんと綺麗に処理します。

まずはＭ１２ボルトを用意します。
Ｍ１２ボルトのド真ん中に下穴をあけます。
１ｍｍズレるとダイヤル位置がズレちゃう事になるので
もうその時点でゴミ箱行きです。
そこから少しづつ穴を大きくしていき、

内径が９．７ｍｍになったら
「Ｍ１０－１．２５」のタップでネジを切ります。
外径と内径の差は２．３ｍｍ、
片側１ｍｍちょいしか肉厚が無いので
タップを切る時もタップペーストを使って
極力無理な力が掛からないようにします。

ちょうどヘリサートのタマみたいのが完成する訳です。
外はＭ１２－１．２５ボルト、
中はＭ１０－１．２５ナットみたいな感じです。
これ以上の長さだと
装着できなくなります。

これを減衰ダイヤルに装着します。
肉厚薄いですが
力が掛かる部分じゃないので
この肉厚で十分です。
ちなみにベースボルトですが
ちゃんと強度の高いボルトを選んでいます。
ボルトの頭に数字が書いてありますが
あれは簡単に言えばボルトの強度表示になります。

これを車高調側に装着すると
こんな感じになります。
車高調側がＭ１２になったような物です。

カットしたボディ側はタッチペンで錆び止めもしてあります。
黒のタッチペンを使ってあるのは
白いタッチペンは色乗りが悪いからです。
内装で隠れる部分なので
色乗りの悪い白よりも
錆び止めがメインの目的なので
黒のタッチペンって訳です。

あとは内装に穴あけ加工したら
ダイヤルを出して完成です。

これでいつでも減衰力調整が可能になります。

が・・・、

これまたなんか気に入らない。
理由としてはケーブルと内装に
１ｍｍほど隙間があるから
走行中にケーブルが動く音が出る可能性がある為です。

また内装を外して
グロメットを追加します。

もういっちょ内装を組んだら
今度こそ完成です。
走行中に異音が出る事も確実にないです。

ちょっと厄介な減衰ケーブル取付パターンでしたが
オーナーさんは
これでいつでも調整出来るので
いろいろなパターンを試せると思います。