ＨＡ２２ＳスズキＫ－ＷＯＲＫＳ（Ｋワークス）クーラント漏れ修理。｜車検・点検・修理のグーネットピット

メインカーにＡＺ－１をお持ちのお客様ですが
セカンドカー（サードカー？？？）の
Ｋワークスがラジエターから
クーラント漏れが起きたという事で
修理をご依頼頂きました。

クーラント漏れの場合は
緊急移動以外は
出来る限りエンジン始動は避けた方がいいです。
クーラント漏れの量が少なかったとして
継ぎ足してるから大丈夫という方がいます。

でも実際にはクーラントが漏れているという事は
エンジン内に気泡が発生して
滞留してしまう事があります。

気泡があるという事は
その１点部分はクーラントによる冷却が出来ず
状況によっては
ノッキングが発生する事にもつながります。
そんな訳で積車で引き取りに行ってきました。

現車確認をして
ラジエターからの漏れで間違い無かったので
部品を注文、
距離も１８万ｋｍオーバーなので
サーモスタットも交換という事になりました。

外したサーモですが
交換しておいてよかったです。
サーモが固着すると
開きっぱなしでの固着であればまだイイですが
閉じたままでの固着は
即オーバーヒートに直結します。

クーラントが漏れ出す直前って感じですし、
錆びも発生していたので
１０万ｋｍあたりであれば
一度交換してあげたい部品だと思います。

パーツを一式取り外したら
組み付ける前に各パーツをひたすら洗浄です。
これもいつもブログで書いていますが
洗浄はメンテナンスの基本です。

中古で購入されたようですが
サブタンクの内部はかなり悲惨な事に・・・。

完全に汚れが落ちなかったですが
かなり綺麗になったと思います。

エアクリボックスや、

スタビブラケットなども
一色しっかりと綺麗にしておきます。

ラジエター下部を支える部分ですが
ジャッキアップポイントにもなっています。

この凹み部分がジャッキアップポイントですが
水や汚れが蓄積されるので
小さな穴が空いています。

ここには泥が溜まって
水が排出されないようになっていました。
そのままにしていると
ブラケットの腐食につながってくるので
ちゃんと排水するようにしておきます。

単なる流れ作業的な
修理ではなかなか気付かない部分だと思います。

サーモスタットが装着されていた部分も
このままだとその時は良くても
将来的に漏れ発生率につながります。

しっかりと綺麗にして
ガスケットの当たりを良くしておきます。

電動ファンは作動を確認しておいたので
今回は再使用します。

年式・距離が進んでいる場合には
予算によっては
このタイミングで交換もアリだと思います。

メインカーのＡＺ－１じゃないんで
とりあえず動くんで
再使用でいくようにします。

このあたりはご予算や
今後どれくらい乗るのか、
などによってお店さんと
相談ってのがいいと思います。

外したラジエターは
１８万ｋｍ良く頑張ってくれたんじゃないでしょうか。

カシメ部分から漏れてきちゃってますね。

新しいラジエターへファンを取付して
あとは組み付けするだけって思っていましたが
サーモケースに問題が発生したので
そちらの様子はまた別ブログにて。