Ｓ様コルトバージョンＲ、助手席側の雨漏れを修理しておきます。｜車検・点検・修理のグーネットピット

納車整備中の
Ｓ様コルトバージョンＲですが
助手席足元に
ちょいと違和感を感じたので
チェックしてみたところ
助手席ドアから
雨漏れがありました。

コルトも
もうすぐ２０年経過しようとしているので
いろんなトラブルが出てきますね。

これもブログで
ちょいちょい書いている内容ですが
ドアのシーリングスクリーンが
原因というか、
作業した内容が
原因になってる事が多いです。

スピーカー交換した時や
ドア周りの作業をした時に
スクリーンを再使用するお店が多いです。

もしくは剥がした部分が少しだから
そのままスクリーンを
古いブチルに押し付けるだけっていう
パターンですね。

ブチルは多少古くても
その場では貼り付いちゃうから
そのまま再使用したり、
剥がすのが手間で
ユーザーさんには見えなくなる部分なので
そのままって事が多いですね。

あとはこのスクリーンが
何の意味があるのか、
分かっていないメカニックさんも
実際には多い気がします。

ドアの中には
水が入りにくいように
ドアモール
（水切りモールって呼ぶ人も多いです）
がありますが
すべての水を止めてる訳じゃないです。

ドア内部には水が入ってくるようになっており
入ってきた水を
このスクリーンで
せき止めてて
ドア内部に溜まった水は
ドア下部にある穴から
外に排出されるようになっています。

でもこのスクリーンが破れていたり、
ブチルの粘着力が落ちていると
その隙間から中に入ってきちゃうんですね。

最低限スクリーンが残っていれば
車内に入ってくるのは
それほど多くないので
気付いていない人ってのが
ほとんどです。

実際、今回も雨漏りとはいえ
フロアが錆びるような量でもなく、

助手席足元にある
この防音材が
濡れるほどでも無かったです。

ドア側のこの部分が
少し湿るっていう程度でした。

ただ雨漏れが自然に直る事はなく
これを放置しておくと
徐々に酷くなっていき
フロアの錆び、
錆びが進めば腐食って事になるんですね。

雨漏りしてるって事は
事故車でしょ？みたいな人もいますが
現実は２０年も経過すれば
シール類がダメになってきて
雨漏りにつながってる車は
意外なほど多いです。

だからこそ
普段からいろんな事に気付くようにして
その前兆があったら
早めに対処しておくのが
大切なんですね。

外装の傷は直せます、
エンジンも壊れたら直せます、
足回りも同様ですね。

でもボディの腐食ってのは
なかなか難しいです。

もちろん直せますが
完全にってのは
かなりの覚悟が必要です。

大切なのは
予兆に気付いてあげて
早めの対処をする事です。

スクリーンは新品注文して
古いスクリーンは剥がしていきます。

古いブチルも
すべて綺麗に除去します。

これがなかなか大変な作業になります。
地味で大変な作業だから
スルーされちゃう事が多い部分なんですね。

ちょいと長くなっちゃったんで
別ブログにて
もうちょい詳細を書いていきます。