Ｎ様ＧＤＢインプレッサ、車検のご依頼とメカニックとしての注意点。｜車検・点検・修理のグーネットピット

ちょうど１年前に販売させて頂いた
Ｎ様ＧＤＢインプレッサですが
車検の時期が来たという事で
ご依頼頂きました。

１年前に納車整備をしているので
比較的、気楽にお預かり出来ます。

納車時にエアクリは
新品へ交換していますが、

走っていれば当然汚れてくるのと
スポンジタイプは
定期的な交換が必要なので
このタイミングで
新品へ交換しておきます。

エアコンフィルターも
チェックしておきますが
Ｖプロとバルコンが
グローブボックス内にいるので
慎重にグローブボックス外します。

オーナーさんがスタッドレス用に
純正ホイールを中古で購入して
使用していますが
ハブが錆びたままです。

ここからは
オーナーさんへ向けての内容です。

口頭でのご説明もしてありますが
ディーラーメカニックさんなので
今後の為にもです。

社外ホイールはハブ径が
純正よりも大きいでの
ハブが錆びていても
それほど問題ないですが
純正ホイールの場合は
ここのハブは
しっかりと綺麗にしておくべきです。

当然ですが
リアも同様ですね。

もういっちょ
中古で購入した
純正ホイールですが、

これはさすがにダメです。

ホイールナットの当たり面が
錆びまくりです。

今回はスルーしておきますが
この部分がこれだけ錆びてて
そのまま使用してちゃダメです。

お客さんの車だったら
場合によっては
大事故につながります。

せっかくなんで
勉強の為にここも。

配線ってのは取り回しとか
非常に大切です。

自分の車だからＯＫってのはダメです。

自分の車でこういった作業がＯＫで
トラブルが出ないってなると
お客さんの車でも
見えない部分でこういった手抜きが
出る事になっちゃいます。

面倒でも自分の車でも、
勉強の為にと思って
しっかりしたやり方を覚えるのは
メカニックとして大切だと思って下さい。

シートレール周りの
動く部分の周りに
配線を通すのもダメです。

これでも大丈夫って思っちゃうのがダメで
いずれお客さんの車でも
やる事になっちゃいます。

配線をちゃんと
コルゲートチューブに
巻いてるのはいいですが、

タイラップの切り方がダメです。

鋭利な刃物みたいになってるので
エンジンルームの作業時に
手を切る原因になります。

場所によっては
この鋭利なタイラップで
周辺を傷つける原因になります。

オーナーさん、
メカニックとしてまだ新米ですが
真面目な方なんで
ちゃんとした内容で
整備を覚えていけば
いいメカニックになれると思います。

周辺環境によって
こういった作業が
当たり前になっちゃってるのも
本当は良くないのですが
せっかくなので
覚えておくといいと思います。

晒しではなく
こうやって写真と文字で残しておけば
少しはオーナーさんの記憶にも
残りやすいと思います。

タイヤ交換、
部品交換よりも
配線処理ってのは
その人の技術力が
良く分かる部分になります。

ディーラーさんであれば
社外パーツの取付ってのは
ほとんどないですが
配線作業はあるはずです。

同じ会社の人が
こういったやり方してるから
同じようにやるんじゃなくて、
他よりも良い作業をするって事を考えて
一歩上をいけるようになってもらえると
いいかなって思います。

余計な内容になりましたが
ドライブシャフトブーツ破れが見つかったので
そちらの作業を進めていきます。