Ｈ様１５シルビア、クラッチマスター～レリーズまで交換です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

タービンの水ライン修理が完了した
Ｈ様のＳ１５シルビアですが
お預かり時にお話しを聞いていたら
クラッチペダルが戻ってこなくなった事が
あったとの事です。

ちゃんとエア抜きが
出来ていればという前提ですが
ペダルが戻ってこなくなる事がはないです。

ちゃんとエア抜きが出来ているのに
エアが入るって事は
どこからか漏れてるって事ですね。

確認したところ
クラッチマスターの
ペダル側から
フルード漏れがありました。

マスターにレリーズ、
クラッチホースもこのタイミングで
交換させてもらいます。

クラッチラインのダンパーについている
ゴムキャップがボロボロになっていたので、

こちらも交換しておきます。

クラッチレリーズはともかく、

クラッチマスターのタンクを見ると、

これまでどういった内容で
クラッチフルード交換してきたのか
良く分かります。

クラッチマスター・レリーズ、
ホースすべて新品に交換した直後なのに
汚れたフルードが出てくるのは
クラッチラインに
それだけ汚れがあるって事ですね。

フルード交換・エア抜きが完了したら
遊び量のチェックと
ストローク量の測定及び
調整をしておきます。

測定と調整をしたら
レリーズを手で押し戻して
フルードがタンク側に
ちゃんと戻っていくかを
確認しておきます。

この意味が分からない
メカニックさんもいるようですが
超重要な内容になります。

特に社外クラッチへ交換した場合には
必須の確認事項になります。

水漏れ修理とクラッチ修理があったので
走行チェックを少し長めに行い
最終の漏れチェックをしておきます。

また漏れチェック以外にも
再度、交換したタービンラインに
各部への干渉がない事を
チェックしておきます。

すべての項目で漏れがない事を確認したら
アンダーパネルを組み付けしておきます。

今回の作業で気になった事は
すべてメモして
オーナーさんにお渡ししてあります。

こういった部分は
それほど大変な作業でもないですし、

このあたりは
早めに対策する必要が
ありそうですね。

当然ながらご予算もあるので
少しづつ順を追って
手直ししていけばいいかなと思います。

あとは完全に冷えた状態で
サブタンクのレベル調整をして
完成となります。

Ｈ様、この度は
初めてのお付き合いとなりましたが
作業のご依頼ありがとうございました。

程度の悪いシルビアが
どんどん増えていっている中、
直す部分を直していけば
全然しっかりとした
Ｓ１５になると思います。

今後こういった車が
新車で販売される事はまずないので
大切にしていってあげて下さい。