Ｈ様Ｓ１５シルビア、パイプが抜けてしまったサクションをなぜ再使用ではなく新品交換なのか。｜車検・点検・修理のグーネットピット

水漏れ修理をしていっている
Ｈ様のＳ１５シルビアですが
作業を進めていくと
いろいろと見えてくるものがあります。

ラジエターやオイルクーラー、
車高調など
元々装着されていた中古車ではなく
オーナーさんが少しづつ
手を加えていったようです。

費用を抑える為に
お店側に手を抜いてもらうって場合は
それはオーナーさんの選択なので、
特に問題はないです。

いろいろお話をしていく中で見えてくるのは
このオーナーさんは
ちゃんとした車にしたいってのと
長く乗っていきたいって事。

そういった希望と
実際の車両側には、

現実と理想の差が、

はっきりと見えてきます。

外れてしまった
サクションのパイプは
ハンマーで軽く叩けば入っていき、

プライヤーでつまんで
引っぱっただけじゃ
抜けてこなくなります。

でも新品へ交換させてもらいます。

抜けてこないのに
なぜお金を使って
新品にするのか。

金属ってのは熱膨張します。
アルミはより顕著ですね。

納車時にオーナーさんにも
その状況をお見せしましたが
家庭用のバーナー程度の火力で
数秒炙っただけで、

スポンって抜けてきます。
そんでもってブースト掛かってる時の
タービンの熱ってのは
どうなのよって話ですね。

入庫時はパイプは抜けて
大穴が空いた状態でした。

サクションが廃盤だったり、
かなり高額だった、
社外品のサクションが無いって場合で
どうにかしないといけないって事であれば
どうにかするつもりでした。
どうとでもなる部分なんで。

でも新品部品が
１万円しない、
２週間くらいの納期はかかりましたが
普通に供給されたので
新品へ交換っていう
選択をさせてもらいました。

今後も長く乗るって事だったので
余計なトラブル要因は
消しておきたかった為です。

話はそれましたが
タービンの遮熱板も
塗装が乾いたので
車両へ装着しておきます。

メッシュホースも
周辺への干渉がない事、
フィッティング部分が
周りと干渉していない事を
すべてチェックして
問題がない事を確認したら
クーラントを入れていきます。

エア抜き用のブリーダーボルトも、

ガスケットと一緒に
新品へ交換しておきます。

エア抜きしている間に
クーラントが垂れたアンダーパネルや
作業時に外した補強部品は
綺麗に洗っておきます。

あとから漏れチェック時に
すぐ分かるようにする為です。

サブタンクは
意外にも汚れ溜まっていなかったです。

もちろん一度綺麗にしておきます。

お話をさせてもらっていた中で
以前にクラッチペダルが
戻ってこなくなったとの事でした。

ちょいと前にも
シビックのお客さんが
一緒の事言ってましたね。

クラッチペダルが戻ってこなくなる、
なにもしていないけど
戻ってくるようになった、
イコール大丈夫ってのは
絶対にダメです。

戻ってこなくなるのは
当然ですが
理由があるので
そのあたりも今回ご依頼頂いたので
修理をしていきます。