VW　UP!　エンジン始動せず 水温センサー　名古屋市西区｜車検・点検・修理のグーネットピット

昨年末の事ですが、VW　UP!　エンジン始動しないとの事で入庫です。

実は入庫前日にDにて、同症状を修理して帰ってきたばかりですが、翌朝もかからないとの事。

Dは年末年始休暇に入ってしまったため、弊社に再入庫？となりました。

Dでは、燃料がかぶったとの事で、燃料改善のための添加剤と、スパークプラグの交換をしたそうですが・・・・・。

点検を始めていきます。
エンジンの三要素は
点火・燃料・圧縮です。

とりあえずプラグを外してみると
ベタベタでした。燃料は噴いているようですね。
火花を点検すると、個別でしっかり点火しています。

オシロスコープで相関コンプレッションを確認しても問題なさそう・・・・。

さて・・・・？

エンジンの三要素は
点火・燃料。圧縮と先ほど申しましたが、さらに言うならば

良い点火状態
良い燃料　＝　よい混合気
良い圧縮

となります。
簡易点検では圧縮と点火状態は問題なさそうなので

良い混合気に的を絞り点検していきます。

ライブデーターで現状の数値を確認していくと・・・

朝一なのに水温が89.2℃になっています。
エンジンのその他の部位はほぼ外気温で一致していますが水温だけ異常に高い。
エンジンはエンジン温度にあったガソリン噴射量をECUが制御し決定しています。
この冬に、暖まったエンジンだとECUが勘違いしている状態ですので、冬の始動時にはガソリンが少なくなっています。
これではエンジンは始動できません。
一見、被ったような状態ですが、ガソリンが少なすぎて爆発できず、それが蓄積され被ったような状態に見えたのでしょう。

点検を進めていった結果、犯人はコイツです。
水温センサー
特性がずれています。
特性ずれの場合、エンジンチェックランプは点灯しません。
チェックランプは、内部でショートか断線しない限り点灯はせず、間違った情報でもECUに伝達していれば、ECUは噓をつかれても判断できないのです。
センサーを交換すると・・・・

外気温とほぼ同じ水温になりました。

エンジンを廻してみると・・・・

一発始動！！！！

ご用命ありがとうございました。

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