トヨタ　タウンエースバン　ルーフ交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

トヨタのタウンエースバンにお乗りのお客様。
屋根からの落雪で車のルーフ部分がへこみ、雪溶け水が室内に浸入してくる状態になりました。
このような状態ですと板金修理は難しいため、天井部分を外し、新品のルーフを取り付けることとなりました。

今回はこちらの修理事例をご紹介します。

天井の内張は大きくへこみ、サイド部分は雪解け水が浸水後、乾いてシワが寄っている状態でした。

内張を外した状態がこちらです。
ルーフの補強板として使われていたリーンホースメントが曲がっているのがわかります。
こちらも交換です。

ここからフロントガラスとスライドドア、バックドアを取り外し、周辺の部品などを取り外したら、ルーフ部分を外していきます。（黄色の点線部分です。）

この部分は２枚の鉄板が溶接でくっついているので、交換する鉄板の部分にだけドリルで穴を空け、

タガネでパネルを剥がします。

取り外しました。

色を塗ったリーンホースメントを取り付けます。

こちらは新品のルーフです。
溶接するため、電流を流す箇所の塗料をベルトサンダーで削ります。

ルーフを仮組します。この際に周辺部品に歪みはないか、他の骨格部分と重なるボルトの取り付け穴は合っているか、バックドアは問題なく開閉できるかどうかなどを詳しく確認していきます。

問題がなければ溶接です。
こちらで使われているスポット溶接機は、鉄板を電極ではさみ込んで加圧しながら電気を流し、発生した抵抗熱を利用して接合します。一度の溶接で200キロほどの圧力がかかります。

塗装が定着しやすいよう表面にキズを入れて（足付け）、下地のサフェーサーを吹き付けます。

表面についた油分などを綺麗に拭き取ったら、塗装します。

一度に塗ってしまうと塗料が垂れてしまうことがあるため、複数回に分けながら時間をかけて塗ります。

ルーフが塗りあがったら磨きをかけます。

窓ガラスやドアを取り付け、周辺部品を元通りにします。

最後にお車を綺麗にし、走行などに問題がないかを確認して、完成です。