レガシーB4　腐食大によるブレーキパイプ＆リヤメンバー交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

お客様より「ブレーキペダルがスカスカで床まで踏める」との入電。
自宅駐車場との事で、車の下に何か液体が垂れていないか、確認して頂くと、右後タイヤの少し前に染みがある、との事。

積載車にて現地へ引き取り。現地にてブレーキフルード漏れである事を確認しました。

リフトアップ、確認すると、厄介な所から漏れていました。ガスタンク脇を通している配管が腐食穴あきとなっていました。その他周辺もリヤメンバー含めかなり錆ています。

修理にあたり、リヤメンバー、ガスタンク降ろし作業となるので予算があれば周辺を同時交換した方が良さそうなので、お客様へ打診しました。

近隣の解体屋さんに運よくBPターボワゴンがあったので、ついで交換する事になりました。
しかし、降ろしたメンバーを見ると、見えていない上側は、かなり腐食が進行しています。
ボディー側もかなり来ていますね。
こちらは錆取りするまで手はかけなくてもよいそうなので、ある程度錆を落として錆止め塗料を塗って進行しにくくします。

解体屋さんから搬入したリヤ足廻りです。錆てはいますが年式相応状態でしたので、こちらも錆止めを塗ってから搭載します。

また、デフはAT用だったので入替するのですが、元のデフはケースがかなり腐食していたので、お客様がヤフオクで格安入手した中古と入れ替えました。

どれ位放置されていたか不明ですがパーキングブレーキが引かれた状態でしたのでドラム裏にライニングが張り付いた状態でした。
無理やり外したので摩擦材だけドラムに剥がれて付いてきてしまいました。
ブレーキ廻りは、今まで使っていた物をすべて移植します。

キャリパーはどちらもあまり程度がよくなくオーバーホール、ピストン交換でいけるかという状況です。

長期預かりで、他の仕事をしながらで進めていたのですが、ここでまた、運良く3.0Rに使われていたローダウンサス付ショック1台分とブレーキキャリパー、ローター1台分の中古（50000Km未満使用）が格安で手に入ったので、この辺りも全て移植します。
リヤキャリパーはピストン＆シールキットを購入済なのでオーバーホールしてから取付です。

フロントナックル周辺もかなり腐食が進んでおります。
バックプレートの錆を気にされていましたが、この辺りはハブベアリングがダメになった時にしませんか？で先送りになりました。

解体屋さんからフロント周り（ドラシャ、ナックル、ショック、ブレーキ）もごっそり買ってきたので入れ替え予定でしたが、どうやらシャフトが違うのと、別件から優良中古が手に入ったので、今回は使わない事になってしまいました。
しかしながら、せっかく買った物なので、ショックとドラシャはストックにしておくそうです。
フロントドラシャはターボATだと中空シャフトのようで、恐らく取付自体はできそうです。
次回ハブベアリングかクラッチ辺りをやる時にでも同時交換しましょうか。

フロントショック、ブレーキ廻りも、後半入手の優良中古をリメイクして取付します。

上記写真はリヤ廻り搭載直後の写真。
メンバー搭載にあたっては剛性アップの為にSTIメンバーボルトを使用しました。
キャリパーはオーバーホール、塗装して取付、メンバー、ガスタンクは錆止め、ラバーチッピングを塗りたくりました。余った塗料で、ボディー側の目立った錆箇所を同処理しました。（トランクフロア下）
　
下写真はリヤ廻り完成写真です。
最後は全体的にシャシブラックを塗ってあります。

ローダウンしたので、簡易的にですがCCKゲージでキャンバー確認調整、サイドスリップ、ハンドル調整をし、完成となりました。

これからも大切にお乗りください。

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