エンジンオイル　日野市　多摩市　八王子市　東京都｜車検・点検・修理のグーネットピット

本日はエンジンオイル交換に関して、少しお話を・・。

先日、MH23S、平成20年式のワゴンＲ、オイル交換をご用命頂きました。

走行距離が76,115km。因みにその前の交換が59,195km・・。約17,000km無交換という訳ですね・・。

で、オイル注入口のキャップを開けてみると・・、グリスがいっぱい！じゃなくてスラッジがいっぱいです！

エンジンオイルは金属同市の滑りを良くするもの、ってイメージがありませんか？

正解！・・なのですが、実はそれ以外に、金属間の隙間を埋める「密閉作用」、金属を冷却する「冷却作用」、錆を防止する「防錆作業」、汚れを吸着し、エンジン内部を綺麗にする「洗浄作用」、 そして、摩擦を軽減させる「減摩作用」、潤滑させ局部的な圧力を分散させる「緩衝作業」といった役割を担っています。

今回キャップを開けて見えたスラッジとは、エンジン内部の汚れを吸着し、固形化したエンジンオイルなんです。

本来液体のオイルが固形化してしまい、「潤滑油」の量が減っている状態な訳なので、今回の様になるとエンジンオイルとしての役割を担えない訳です。

更にエンジンオイルの通り道は非常に狭い個所があるので、スラッジが溜まると詰まってしまい、内部に行き届かなくなってしまいます。
コレステロールが溜まって、血栓になってしまうのと同じです。

詰まってしまったら、もうアウト！エンジンは死んでしまいます・・。

だから適正なタイミングでオイル交換が必要な訳です！

じゃ～適正なタイミングって？という話ですが、取扱説明書に出ている交換時期の目安と、ディーラーさんを始めとするサービスマンが推奨している交換時期と、違うと感じた経験の方、いらっしゃいません？

例えば今回のワゴンＲの場合、メーカー推奨は「半年もしくは1万km、どちらか早い方で」となっています。

でも、サービスマンは3000ｋｍ～5000kmぐらいでの交換と言うと思います。

ところが取扱説明書をよく見ると、「シビアコンディションの場合は3カ月もしくは5000km、どちらか早い方で」とあります。
「シビアコンディション」って？

シビアコンディションの条件として、走行距離の30％以上が悪路、登坂を走行する、あるいは1回の走行が8km以下で冷却水の温度が低い状態での走行が多い場合とあります。

場所により使用環境は様々ですが、日野市、八王子市に関して言えば、登坂という部分に引っかかると思います。

だからシビアコンディションの条件で本来見る必要がある訳です！

一先ず今回のお客様には500kmぐらい走ったらオイル交換して下さいとお話ししました。

エンジンオイルの「洗浄作用」で、少しづつ清掃するしかありません。

この状態でフラッシングをしてしまうと、スラッジが塊で剥がれてしまい、油路を塞いでしまうリスクがあるので・・。

でもたまに擦れる様な音がするとおっしゃっていたので、もう駄目かもしれないですね・・。

オイル交換は非常に重要です。エンジンだけでなく、変速機（オートマ、マニュアルギヤ）、エンジン冷却水、ブレーキフルード等、クルマは様々なオイルを使っています。

クルマのコンディションを保つ為に、適切なタイミングで交換をお願いします！

茶色いヘドロみたいのがスラッジ。まぁ～酷いです！

オイルのキャップにも大量に付着していました・・。

拭き取ってみると、本当にグリスの様・・。固形物です。
今年の12月に車検を迎えるんですけど、止めた方が良いでしょうね・・・。