エンジン不調　日野市　多摩市　八王子市　東京｜車検・点検・修理のグーネットピット

エンジンチェックランプが点灯、吹けが悪く、振動がするとの事。明らかに1気筒機能していない、パワーバランス不良の症状でした。
チェックランプの内容を点検すると、1番シリンダー失火が残っていました。
以前スパークプラグに電気を流すイグニッションコイルが壊れた車両があったので、コイルかなぁ？という事で、1番と2番を入れ替えてみますが、死亡しているのは1番で変わらない状態。
プラグを外してみると1番は濡れて、被っている状態でした。他の2本もかなり汚れている状態。
外したついでに圧縮の点検、また排気ガステスターを使い、各シリンダーの燃料噴射状態を点検しますが、どちらも異常無し。
プラグ清掃後、火花点検をしてみると、3本共強い火花を出していました。点火系もＯＫです。

では、なぜ被ってしまったのか？

一先ず元に戻し、スキャンツール（故障診断器）でリアルタイムデータ（現在、エンジンコンピュータに入力されている、また出力している状態のデータ）を読み取ります。

すると現在の燃焼状態を表す、空燃比の値が25％以上となっていました。
コンピュータは燃料が少なすぎると判断しており、より燃料を濃くしようをしている事が分かりました。
燃焼状態のデータはＯ２センサーが送っているので、Ｏ２センサーを外し、走行テストをしてみます・・。大分調子良くなりました。清掃したものの、死にかけているプラグなので、ちょっと吹けない事があるけど・・。
という事で、Ｏ２センサーチェッカーで単体点検をしてみます。結果はＮＧ！
一応、チェッカーで疑似信号を出し、エンジンコンピューターが受け取れるかもチェック。こちらは正常です。
という事でＯ２センサー不良の為、間違った信号を送ってしまい、その情報を元に燃料制御をしてしまい、結果被ってしまった、という事が判明しました！
プラグとセンサー交換後は、非常に調子良くなりました！費用は、￥39,219-要しました。

この様にセンサーの特性不良の場合、エンジンコンピュータはセンサー不良という判定が出来ない為、その部分のエラーを表してくれないんです。こういった場合、リアルタイムデータの数値を読み取る事で、どういった不具合が生じているのか、判定力が必要となります。
血液検査の数値を見て、様々な判断をする事と似ていますね！
コンピュータが故障履歴として出していた、１番シリンダー失火だけを見て、スパークプラグだけ交換していたら、また再発してしまう所でした！修理は故障の元を正さなければ意味がありませんからね～。

Ｏ２センサーチェッカーの判定結果。ＦＬはfailの略。不合格です。

Ｏ２センサーの状態、動画です。

前側Ｏ２センサーです。

後ろ側Ｏ２センサーです。

前後とも交換させて頂きました。交換はＯ２センサー専用工具が必要です。