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2016年09月18日 12:43アレックス 左側面損傷 日野市 八王子市 多摩市 東京
事故により左側面を激しく破損してしまいました・・。
アレックスのお客様が優先道路を走行していた状態なので、過失割合は事故相手の方が8割との事でした。
一先ず保険会社さんに見て頂き、概算の損害額を算出してもらったのですが、約50万円!ただ実際に修理した場合はこの価格を超えそうな状態です。
もう一つ問題なのが、アレックスの時価額。現状18万円ぐらいしか無いそうです。
なので、相手からの賠償は18万の8割、15万弱しか、無いという状況に・・。
「対物って無制限で加入していたら、賠償額に上限は無いんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。
そこで、損害賠償請求権に関して、少しお話ししたいと思います。
損害賠償はあくまで「原状回復」が前提となりますので、修理可能であれば修理費、修理不能で有れば損傷車両の事故直前の時価額をそれぞれ限度とし、金銭で賠償するのが原則です。これは、どの保険会社でも自動車保険パンフレットや約款に記載されており、民法において定められております。
仮に被害者が事故車両の修理を希望し、加害者(保険会社や事故相手)に修理費請求をしたとしても、賠償請求は民法709条により保証されますが、民法416条の損害賠償の範囲規定より上記の通り、認められる請求金額は時価額までとなってしまいます。
以下 判例
東京高裁1982年6月17日の判例「事故による中古車両の破損について」
「当該車両の修理費相当額が破損前の当該車両の客観的交換価値を著しく超えるいわゆる全損にあたるときは、特段の事情のない限り、被害者は修理費相当額の賠償を請求することは許されず、交換価格からスクラップ代金を控除した残額の賠償で足りるものというべきである。
但し、不法行為による損害賠償の制度は不法行為がなかったならば維持しえたであろう利益状態を回復することを目的とするものであるところ、中古車両を毀損された所有者は、通常破損個所の修復をすることにより右利益状態の回復をなしうるのであるから、修理費がこの場合の損害額であるとみるべきであるが、先にも述べたとおり自動車は時の経過に伴い修理費及び整備費がかさむものであり、まして事故により毀損された場合の修理費は、毀損の程度、態様の如何により通常の修理、整備費をはるかに上回り、当該費用額が前記交換価格を著しく超える結果となることもありうるのであり、このような場合には、被害者は、より低廉な価格で代物を取得することによって前記利益状態を回復しうるのであるから、当該交換価格が損害額となるものというべく、交換価格より高額の修理費を要する場合にもなお修理を希望する被害者は、修理費のうち交換価格を超える部分については自ら負担すべきものとするのが公平の観念に合致するからである。」として、交換価格をベースにした賠償を認めました。
つまり、時価額を上限とし、金銭で賠償するという訳ですね。
もしも修理するならば、賠償金額を超える部分は自己負担ですよ、だって同程度の車両を買った方が安いんだから・・。という訳です。
結局、今回、修理はせず、そのままアレックスは廃車となってしまいました。損害を受けた側からしてみれば、やられ損な話なのですが・・。
修理前提であれば、この様に事故相手の車両が時価額を超えてしまった場合でも追加の保険金を支払いしてくれる「対物全損時修理差額費用特約」、同様に自分の車の修理が時価額を超えてしまった場合に追加の保険金を負担してくれる「車両全損時修理特約」(いずもれ損保ジャパン日本興亜の商品名、他の保険会社でも同様な商品があると思います。なお、「車両全損時修理特約」は車両保険加入が前提です)という保険商品もあります。
対物賠償であれば、法的な賠償責任を全うしたとしても倫理的な部分でもめる事もしばしばございますし、ご自身の車両であれば、今回の様に修理出来ず、僅かな保険金しかもらえないという事も出てしまいます。いつ事故に見舞われるか分かりません。今一度、保険の内容、ご確認してみては、いかがですか?
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成14年 | メーカー・ブランド | トヨタ |
---|---|---|---|
車種 | アレックス | グレード | RS180 |
型式 | TA-ZZE123 |
店舗情報
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車の修理、板金、整備、車検を一貫して行っている地域密着型の自動車専門会社です。
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12か月法定点検としてクルマを1日半かけてじっくり見ていただきました。今までは近くのディーラーで整備・点検をお願いしてきましたが、これまでに見たこともないような詳細かつ丁寧な点検結果レポートをいただき、安心感抜群でした。交換後の旧部品も全品見せていただいたことも特筆に値します(ディーラーでは見せてもらったことは一度もありません)。とても丁寧かつ誠実な仕事をしていただける、この街随一の整備工場さんとして皆さんに責任をもってオススメします。
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初回利用の者です。中古でレヴォーグVMG(55000km走行車)を購入しましたが、CVTオイルの交換歴が無かったため、CVTオイルパン/ストレーナを新品交換、CVTオイルの圧送交換を依頼。ついでにデフギアボックスのオイル交換も依頼。見積もりは依頼日の夕方にいただき、速さにビックリしました。代車はないようですが、お店が京王線駅付近なので特に問題なし。作業後、CVTオイル交換前に感じた加減速時の変なクセもスッキリ無くなり、お任せして良かったと思います。特にお願いはしていなかったのですが、交換部分や交換前オイルの色の写真をDropboxで送付、作業後の洗車もしていただけました。ありがとうございました。また、宜しくお願いいたします。
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下廻りの錆びが気になっており、こちらにお願いしました。整備前のアドバイスがリフトアップした実車を見ながら説明してもらい分かりやすく、どの程度施工したらよいか、親身になって対応していただきました。施工後も、リフトアップして施工部分を見せてもらい終始丁寧に対応してもらいましました。気になっていた、下廻りの錆びはなくなり、素人目に見た感じですが、とても綺麗に塗装された下廻りに変わっていました。また、錆びだらけのマフラー部分は、施工予定でなかったのですが、整備士様の粋な計らいで、塗装サービスしていただけました。ホントにありがとうございました。 また、お世話になると思います。その時も、どうか、よろしくお願いいたします。
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