株式会社 秀勇自動車

作業実績
1132件
レビュー
  • 車検
  • スバル フォレスター
  • 費用総額:311,727

2026年07月24日 21:21CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

症状・ご相談内容
今回は日野市にお住まいのお客様より、スバル フォレスター(型式:5AA-SKE)を車検整備でお預かりいたしました。24ヶ月点検一式に加えて、お客様よりいくつかご相談を頂きましたのでご紹介します。

ご相談内容は以下の通りです。

冷間始動時、アイドリングが不安定になることがある
CVTフルード(CVTF)とCVTのオイルストレーナーを交換してほしい
前後デフオイルも合わせて交換してほしい
エアクリーナーボックスをお持ち込みの部品に付け替えてほしい
前後ドアのウェザストリップ(内外)を交換してほしい
日野市・八王子市・多摩市・稲城市周辺にお住まいの方からも、同様の「冷間時のアイドリング不安定」「CVTフルード交換」に関するご相談を多くいただきますので、今回の点検・作業内容を詳しくご紹介いたします。

原因・点検結果
まず、冷間時のファーストアイドル不安定のご相談について点検を行いました。入庫時にオートエアコンとシートヒーターがONの状態で始動時の動作を確認したところ、エンジン回転数は正常な範囲で推移しており、回転数が上がる瞬間はエアコンコンプレッサーが接続されたタイミングと一致していました。

技術解説:冷間時にアイドリングが上がる理由
冷間時はエンジン自体の負荷が高い状態にあります。その状態でさらにエアコンコンプレッサーが接続されると、エンジンはその負荷に対応するために回転数を上昇させます。これは自然な制御であり、異常ではありません。今回の診断でも、現状のアイドリングの挙動は正常であると判断いたしました。
次に、CVTフルードとオイルストレーナーの交換についてです。作業に着手する前の段階で、当店からお客様へストレーナー交換の必要性については慎重にご説明させていただきました。

技術解説:オイルストレーナーとオイルエレメントの違い
エンジンにもCVTにも、オイルの汚れを除去するフィルターが備わっていますが、その中には大きなゴミを回収する「ストレーナー」(ざるのような粗いフィルター)と、より細かい汚れを回収する「エレメント」(不織布)の2種類があります。
エンジンの場合、一般的にオーバーホール時を除きストレーナーは交換せず、エレメントのみを交換します。一方でCVTは内部が非分解構造となっているため、エレメントだけを取り出して交換することができません。おそらくお客様は、それを踏まえた上でストレーナー交換をご希望されたものと推察いたします。

しかしストレーナーはあくまで大きなゴミを回収する部品であり、ミッション内部にストレーナーが受け止めるような大きな鉄粉等が発生している状態であれば、それはミッションそのものの載せ替えが必要なレベルの状態を意味します(CVTは非分解のためオーバーホールもできません)。今回の走行距離等の状態から判断すると、フラッシング剤での洗浄後、トルコン太郎による圧送交換を行い、トルコン太郎内部のフィルターで循環ろ過し、添加剤を充填する対応で十分と考えられました。

以上の理由から、作業実施前の段階でストレーナー交換の必要性は低い旨をお客様にお伝えしておりました。それでも交換をご希望されたため、ご納得いただいた上で交換作業を行っております。

実際に取り外したストレーナーを確認したところ、汚れはそれほど見られず、事前の見立て通りの状態でした。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

外したストレーナーです。汚れはそれ程見られませんでした。

また、点検の過程でスロットルボディを確認したところ、カーボンの堆積がかなり進んでおり、空気の流れを阻害している状態であることが判明しました。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

カーボンが堆積しており、空気の流れを阻害している状態でした。

そのため、吸気系統の清掃をご提案させていただきました。

作業工程・技術的なポイント
ご依頼いただいた内容について、それぞれ以下の工程で作業を進めました。

CVTフルード・オイルストレーナー交換
まずCVTのフィラープラグを取り外し、フラッシング剤を注入して内部洗浄を実施します。洗浄後にエンジンを停止し、ドレーンコックからフルードを抜き取ったうえで、オイルパンとオイルストレーナーを取り外します。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

オイルパンを接合していた液体パッキンを除去、清掃します。

張り付いたシールパッキンを除去・清掃し、新品のオイルストレーナーとオイルパンを取り付けます。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

ミッションの液体パッキンを除去したら、新品を組付けしていきます。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

液体パッキンを塗布し、規定トルクで各ボルトを締付、液体パッキンが乾燥する事を待ちます。

新しいシールパッキンが十分に乾燥した後、抜けた分のフルードを充填し、いよいよCVTフルード循環洗浄機「トルコン太郎」と接続します。オートマオイルのオイルクーラーホースを取り外し、アタッチメントホースを2本取り付けます。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

アタッチメントを取付、トルコン太郎に接続します。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

トルコン太郎を使用したフルード圧送交換のイメージ図です。

片方のホースからは古いフルードを抜き取り、もう片方のホースから新油を注入します。交換後は、トルコン太郎内部のフィルターでろ過し、さらに循環洗浄を行います。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

3.2リットル抜き取った状態。新油と比べ、真っ黒です。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

CVTF、新油の状態です。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

全量抜き取り後の状態。抜き取り始めと比べ、透明感が上がっています。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

トルコン太郎内部のフィルターでろ過した後の状態。新油とほとんど変わらない状態になりました。

技術解説:オイル量調整のポイント
CVTFはオイルの温度によって量が変化してしまうため、循環洗浄後は一度冷却し、メーカー規定温度になった時点でのオイル量を計測する必要があります。CVTが十分に冷却した後、スキャンツールを接続してCVTFの温度を計測しながらエンジンを始動し、フィラープラグから添加剤を注入。アイドリング状態でフルード温度を上げ、規定の35℃に達した時点でフィラープラグを外し、最終的なフルード量を調整して作業完了となります。
デフオイル・エアクリーナーボックス・ドアウェザストリップ
CVT関連作業に加え、前後のデフオイルも交換いたしました。

エアクリーナーボックスはお客様お持ち込みの部品への交換をご希望されました。持ち込みのエアエレメントはかなり汚れている状態でしたので、既存の綺麗なエアエレメントを移設したうえで対応いたしました。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

吸気系の清掃イメージ図です。

また、前後ドアのウェザストリップも内外ともに交換のご希望があり、あわせて対応させていただきました。

スロットルボディ・吸気系統清掃
点検の結果ご提案したスロットルボディの清掃も実施しました。スロットルバルブクリーナーで丁寧に清掃を行います。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

スロットルバルブクリーナーで清掃中です。

CVTフルード交換で押さえたい3つの要点|フォレスター整備

清掃後の状態です。

技術解説:清掃後の再学習について
スロットルボディ清掃後は、スロットルボディの全閉位置を再学習させる必要があります。あわせてフューエルシステムクリーナーでスロットルボディ以降を、燃料系統専用のクリーナーで燃料系統を清掃し、各清掃後には空燃比学習値をリセットして再学習を実施します。この再学習を怠ると、清掃効果が十分に発揮されない場合があるため重要な工程です。
作業結果
CVTフルードとオイルストレーナーの交換により、フルードは新油とほとんど変わらない状態まで清浄化されました。冷間時のアイドリング不安定については点検の結果、現状の挙動は正常であることを確認しております。

スロットルボディの清掃により、堆積していたカーボンを除去し、空気の流れを改善いたしました。前後デフオイルの交換、エアクリーナーボックスの付け替え、前後ドアウェザストリップの交換もすべて完了し、ご依頼いただいた作業は全て問題なく終了しております。

対象車両情報

メーカー・ブランドスバル車種フォレスター

費用明細

項目 数量 単価 金額 消費税 区分 備考
車検整備基本工賃(24ヶ月点検) 1.0 29,000 29,000 課税 点検
検査機器による点検・調整 1.0 5,000 5,000 課税 点検
OBD点検実施 1.0 2,000 2,000 課税 点検
Wako’s クーラント・ブースター 1.0 2,160 2,160 課税 部品
パーツクリーナー 2.0 1,800 3,600 課税 部品
ブレーキフルード(DOT4) 1.0 1,800 1,800 課税 部品
ショートパーツ 1.0 500 500 課税 スモールパーツ
エアコンガスオイル補充 1.0 1,800 1,800 課税 修理
PAC-L Wako’s パワーエアコンリキッド 1.0 4,200 4,200 課税 部品
クリップ、アンダーカバー 1.0 200 200 課税 部品
クリップ、エアダクト 2.0 120 240 課税 部品
エンジン内部カーボン洗浄・学習値リセット 1.0 2,700 2,700 課税 修理
WAKOS スロットルバルブクリーナー 1.0 2,900 2,900 課税 部品
PETRA フューエルシステムクリーナー 1.0 6,000 6,000 課税 部品
Wakos フューエル1 1.0 2,160 2,160 課税 部品
エアクリーナーボックス交換(持ち込み部品) 1.0 6,750 6,750 課税 交換
産業廃棄物処理費用 1.0 1,000 1,000 課税 廃棄
ATF又はCVTF圧送交換(スキャンツール油温管理) 1.0 9,000 9,000 課税 交換
スバル純正 リニアトロックⅡ(20ℓ缶) 1.0 40,000 40,000 課税 部品
PETRA トランスミッションシステムクリーナー 1.0 2,500 2,500 課税 部品
PETRA ユニバーサル シンセティックCVTコンディショナ 1.0 3,500 3,500 課税 部品
ガスケット、フィラープラグ 1.0 320 320 課税 部品
前後デフオイル 2.2 2,760 6,072 課税 部品
ガスケット一式 1.0 1,470 1,470 課税 部品
パーツクリーナー 2.4 1,800 4,320 課税 部品
オートマチック・トランスミッション・オイルパン脱着 1.0 9,000 9,000 課税 脱着
オイルストレーナー取り換え 1.0 2,700 2,700 課税 交換
マグネット、オイルパン 1.0 290 290 課税 部品
ガスケット、トランスミッションカバー 1.0 640 640 課税 部品
オイルストレーナアセンブリ、トランスミッション 1.0 9,830 9,830 課税 部品
シールパッキン ミッション廻り用 1.0 3,180 3,180 課税 部品
オイルパン・ドレーン・ガスケット(スバルA/T用) 1.0 100 100 課税 部品
ショートパーツ 1.0 1,000 1,000 課税 スモールパーツ
左フロント・ドア・ウインド・ガラス・ウェザストリップ取替 1.0 6,570 6,570 課税 交換
左・フロントドア・ガラス・ウエザ アウタ 1.0 5,860 5,860 課税 部品
左・フロントドア・ガラス・ウエザ インナ 1.0 2,610 2,610 課税 部品
左・ブラインドリベット 3.0 50 150 課税 部品
右フロント・ドア・ウインド・ガラス・ウェザストリップ取替 1.0 6,570 6,570 課税 交換
右・フロントドア・ガラス・ウエザ アウタ 1.0 5,860 5,860 課税 部品
右・フロントドア・ガラス・ウエザ インナ 1.0 2,610 2,610 課税 部品
右・ブラインドリベット 3.0 50 150 課税 部品
左リヤ・ドア・ウインド・ガラス・ウェザストリップ取替 1.0 6,480 6,480 課税 交換
左・リヤドア・ガラス・ウエザ アウタ 1.0 5,420 5,420 課税 部品
左・リヤドア・ガラス・ウエザ インナ 1.0 2,420 2,420 課税 部品
左・ブラインドリベット 3.0 50 150 課税 部品
右リヤ・ドア・ウインド・ガラス・ウェザストリップ取替 1.0 6,480 6,480 課税 交換
右・リヤドア・ガラス・ウエザ アウタ 1.0 5,420 5,420 課税 部品
右・リヤドア・ガラス・ウエザ インナ 1.0 2,420 2,420 課税 部品
右・ブラインドリベット 3.0 50 150 課税 部品
ショートパーツ 1.0 2,000 2,000 課税 スモールパーツ
車検法定費用 1.0 61,750 61,750 非課税 法定整備
小計(課税) (①) 227,252円
消費税 (②) 22,725円
小計(非課税) (③) 61,750円
値引き (④) - 円
総額(消費税込) (①+②+③) 311,727円

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