バッテリーの寿命はどのくらい?前兆を見抜く症状と基本の点検項目

車検・オイル交換・キズ・ヘコミ
クルマのことならグーネットピット

エンジン関連修理・整備
掲載日:2021.08.31 / 更新日:2021.09.01

バッテリーの寿命はどのくらい?前兆を見抜く症状と基本の点検項目

バッテリーの寿命はどのくらい?前兆を見抜く症状と基本の点検項目

バッテリーはいつ寿命を迎えるのか、具体的な期限が気になる方も多いでしょう。一般的な車であればバッテリーの平均的な寿命は2~5年とされています。ただし、バッテリーの使用状況や車種によって10年以上使える場合もあれば、半年で寿命を迎えてしまう場合もあり、一概には決められません。

当記事では、バッテリーの寿命の判断材料となる3つの点検項目と、寿命を見極める前兆症状について解説します。後半では、バッテリー交換に適した時期も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

バッテリーの寿命は平均2~5年

バッテリーの寿命は車種や乗り方などによって変わるため、必ずしも2~5年で寿命を迎えるとは限りません。各車種の平均的な寿命は下表のとおりです。

車種寿命概要
一般的な車2~5年一般的なガソリン車は寿命間隔が広い。交換時期がバッテリーの状態に左右されるため、見極めが必要。
アイドリングストップ搭載車2~3年停止・再始動を繰り返すため、バッテリーへの負荷が大きく寿命が短い。メーカー保証も1年半程度の短期間が多い。
ハイブリッド車4~5年駆動バッテリーと補機バッテリーの2つを備えている。駆動バッテリーの保証期間は約5年と長い。

バッテリーの寿命を判断する点検項目3つ

バッテリーの寿命を判断する点検項目3つ

バッテリーの寿命は、「電圧、電流値、比重」の点検結果で判断します。セルフ点検も可能ですが、計測に必要な専用機材を用意しなければならないため、ディーラーやガソリンスタンドなどに依頼するのがおすすめです。無料で測定してもらえるところが多いので、気になったタイミングで問い合わせてみましょう。

1.バッテリーの電圧

普通車の場合、バッテリーの正常数値は12.5V~13V未満です。11.5V~12Vであればバッテリーのパフォーマンスが落ちていると判断でき、11.5V未満になるとバッテリー上がりの危険があります。目安として12V未満になった時点で、バッテリー交換を検討し始めるとよいでしょう。

ただし、劣化しているバッテリーであっても充電状態が長ければ、表面上は電圧が維持され、一時的に正常数値が出るケースがあります。この場合は、電気を通す(負荷をかける)と数値が急降下するので注意が必要です。

2.バッテリーの電流値

バッテリーの電流値では、「現時点でエンジンをかける力がどれほどあるか」を測定できます。CCA(コールド・クランキング・アンペア)とも呼ばれますが、電圧とは異なりバッテリーの劣化具合の判断はできません。しかし、バッテリーの現状を正確に把握できるため、交換時期の見極めに役立ちます。

3.バッテリーの比重

比重計を使ってバッテリー液の比重を測定し、バッテリーの充電量を調べます。バッテリーが十分に充電されていれば、比重は1.280です。しっかり充電されているのに、比重値が正常に戻らない場合はバッテリーの寿命が近いと判断します。比重値は、下記の数値を目安に判断してください。

・正常:280‐1.250
・注意:240‐1.210
・危険:210以下 ※気温20度のとき

バッテリーの寿命サイン!疑うべき前兆4つ

バッテリーの寿命サイン!疑うべき前兆4つ

寿命寸前まで活躍してくれる高性能バッテリーは便利ですが、不調に気付かず突然壊れてしまうケースも増えています。そのため、バッテリーが寿命を迎えるサイン・前兆を知っておくことはとても重要です。ここでは、具体的な4つの前兆について詳しく解説します。

1.エンジン音や回転力に違和感がある

エンジンの始動に欠かせないセルモーターは、バッテリーからの電流が動力です。「エンジンをクランキングする音が鈍い」「回転力が弱い」などの違和感を覚えた際は、バッテリーの寿命が近い可能性があります。

また、アイドリングストップが正常に機能しない(エンジンが止まらない)場合も、バッテリーのパフォーマンス低下が影響していると考えられるため、できるだけ早く点検しましょう。

2.停車中のヘッドライトが暗い

LEDライトやHIDライトでは明るさでバッテリーの寿命を見極めるのは難しいですが、ハロゲンライトで暗いと感じる場合は、バッテリーの劣化による電力供給不足を疑いましょう。

ただし、バッテリーのパフォーマンスが低下していても走行時は充電されるため、明るくなる傾向があります。「明るい・暗い」を見極める際は、停車中に行なうのがポイントです。

3.パワーウィンドウやワイパーの動きが遅い

パワーウィンドウやワイパーなど、電気を必要とする各パーツの動きが悪い場合も、バッテリーが関わっている可能性があります。ただし、必ずしもバッテリーが原因とは限らないため、他の前兆と組み合わせて判断しましょう。

4.バッテリー本体に異変を感じる

寿命を知らせるサインは間接的なものだけでなく、バッテリー本体にも現れます。下記のような異変を確認した場合は、バッテリーの寿命が近いと判断し、速やかな交換を検討しましょう。

・バッテリー本体が膨らんでいる
・バッテリー液が減りやすい
・バッテリーの天板にバッテリー液が漏れている
・バッテリーの端子付近に粉がふいている
・バッテリー液が変色している

バッテリーの寿命を軽視するのは危険!

バッテリーの寿命を軽視するのは危険!

バッテリーは使用状況が良ければ平均寿命より長く使用できることもありますが、「まだ大丈夫だろう」と軽く考えるのは危険です。

バッテリーは放電・充電を繰り返すと、「サルフェーション現象」と呼ばれるバッテリー内部に電気を通さない白い結晶を生成する現象が起こります。そのため、劣化したバッテリーが元の状態に戻ることはありません。

バッテリーが寿命を迎えると、電飾・電装品・電子機器が突然動かなくなる可能性もあるので、注意しましょう。

バッテリーの寿命を延ばす6つのコツ

バッテリーの寿命を延ばす6つのコツ

バッテリーの交換周期が早くて困っている方は、寿命を延ばす6つのコツを取り入れてみましょう。

1.定期的に点検し補水する

バッテリー液は、バッテリー内部の極板と化学反応を起こしながら放電し、蒸発することで徐々に減少します。バッテリー液が減って内部の極板が露出すると、発火・破裂の引き金になるため大変危険です。

1ヵ月~半年に1回のペースでバッテリー液の残量を確かめ、LOWER LEVEL側に寄っていたらUPPER LEVELを超えない量を補水しましょう。
※バッテリー液の適量は、LOWER LEVEL とUPPER LEVELの間です。

2.最低でも週1回30分程度は走行する

バッテリーはエンジンの回転(走行)で充電しています。走行時間が短くなるほど充電量が不足するため、週1回は30分程度の走行を心がけましょう。充電が足らない状態でエンジンスタート・ストップを繰り返していると、バッテリー上がりの原因になります。

3.夜間走行の頻度を下げる

夜間走行は昼間よりも電飾・電装品を多く使用するため、バッテリーへの負担が高くなる傾向にあります。夜間走行がメインの場合は、電気使用量が蓄電量を上回る「過放電」に陥りやすいため注意しましょう。比較的電気使用量が少ないライトに変えるなどして、バッテリーへの負荷を下げるのがおすすめです。

4.停車中の電気使用量を減らす

停車中(エンジンが回転していない状態)の電気供給は、バッテリーに蓄電された分です。そのため、電気の消費量が多いと充電が不足し、バッテリー上がりの要因になります。停車中にライトや車内機器を長時間使ったり、複数の車内アクセサリーを使用したりするのは避けましょう。

5.外気温による影響を防ぐ

バッテリーは気温差に弱く、外気温の影響を受けやすい特徴があります。バッテリー本来のパフォーマンスを引き出せる適度な温度は、おおよそ20~25度です。寒い時期になると0度で約2割、マイナス20度では約5割もの性能低下を引き起こします。

寒冷地仕様のバッテリーを使用したり屋根付き駐車場に停めたりするなど、外気の影響を和らげる工夫を取り入れてみましょう。

6.バッテリー上がりの原因を作らない

バッテリー上がりは半ドアで車内灯が点灯したままになっていたり、ライトを消し忘れたりすることなどによる過放電が原因です。

バッテリーが上がると放置していても復活しないどころか、放置時間が長くなるほど回復の目途が立たなくなります。バッテリーが上がったときにすぐに充電できるとは限らないため、そもそもバッテリーが上がる原因を作らないようにしましょう。

バッテリーの一般的な交換頻度

バッテリーの一般的な交換頻度

バッテリーの一般的な交換頻度は、平均で10年に3~4回です。車検の時期にあたる2~3年に1回のタイミングで交換する方が多い傾向にあります。ただし、乗り方次第で半年に1度のペースで交換する方もいれば、10年間1度も交換せずに乗り続けられる方もいるため、上記は参考程度に留めておきましょう。

特に車検時は安全性や交換・点検のタイミングといった多角的な視点から、余裕がある状態でも交換を推奨するケースもあります。2年ごとに交換すればバッテリーの劣化によるリスクを大幅に下げられるため、安心して運転できるでしょう。

バッテリーの点検・交換はプロにお任せ!

バッテリーの点検・交換はプロにお任せ!

エンジンルームの仕組みを理解している方なら、セルフでもバッテリー交換が可能です。ただし、交換時のミスによってショートや火災などのトラブルに発展するリスクもあります。

普通車であればバッテリー交換工賃は2,000円前後と比較的安いため、安全かつ確実にバッテリーを交換するなら、経験豊富なプロに依頼するのがおすすめです。バッテリー交換は、ディーラーや自動車整備工場、ガソリンスタンド、カー用品店などで受け付けています。

グーネットピットでは、国内の優良自動車整備工場を簡単に検索できます。最寄りの自動車整備工場を探すのはもちろん、バッテリーの寿命に関して不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。

https://www.goo-net.com/pit/

まとめ

車種や使用状況によって変動しますが、バッテリーの寿命は平均で2~5年です。バッテリーは「再利用が不可能なパーツ」となるため、定期的な点検で劣化状況を見極めて交換する必要があります。また、週1回の30分程度の走行や補水など、メンテナンスを意識することもバッテリーを長く使うための大切なポイントです。

バッテリーの点検や交換、メンテナンスは自己判断でできるものもありますが、プロに任せたほうが作業も確実で安心感を得られます。何かあったとき、すぐに相談できる業者を見つけておくとよいでしょう。

https://www.goo-net.com/pit/

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む
整備工場探し私がご案内します
×

img_backTop ページトップに戻る

タイトルとURLをコピーしました