故障・修理
更新日:2022.11.01 / 掲載日:2022.11.01

ネットオークションでやっちまった(T^T) ぽんこつジムニー路上復帰計画 その2-11

ネットオークションで手に入れたJA22型ジムニー。商品説明では「絶好調」だったはずのエンジンは、開けてみてびっくり、排気バルブが欠けているなど、想像を絶する状態だった。オーバーホールを決意したものの、さて、どうなることやら。

●文:橘 祐一 ●作業:高山則政

どうする、どうなる顛末記<エンジン組み立ての巻>5
ジムニーJA22Wはこんなクルマ
購入したのは平成8年式のジムニー[JA22W]。新開発のオールアルミ製エンジンK6Aを搭載する。ボディは1981年発売のSJ30から引き継ぐものの、サスペンションはリーフからコイルに変更されている。

バルブシートカットによりクリアランスが縮小した

 吸排気とも摩耗したバルブシートはカット(当たり幅を規定値にするための切削加工)したわけだが、その分だけバルブの着座位置がカム側に移動する。

 そうすることで、バルブの隙間が小さくなってしまうので、再調整する必要がある。

 K6Aのバルブの隙間は、直動式では一般的なアウターシム方式だ。

 リフターに100円玉より大きめの、非常に硬質な円盤が載せられており、これの厚みを変えることでカムとリフターの隙間を合わせるのだ。

メインメタルも計測した

クランクジャーナル径を測定。前回、元の場所の分からなくなったメインベアリングだが、メタル厚みを測定してグレード分けを行った。
純正は4/1000㎜ごとに5種ある。
ベアリング裏の刻印が異なるが、サイズを書いていき、同様の厚みでグレード分けした。さらにシリンダーブロック側内径を測ると完璧だが。
最終的には、パーツを組み込んでオイルクリアランスを測定する。どのベアリングも問題のないクリアランスになっていた。

再使用メタルにモリブデンショット

クランクシャフトのメインメタルは再使用するが、そのままだとかなり不安なので、WPC処理と、同シリーズのモリブデンショットを実施して再生した。耐久性アップと低フリクション化に効果がある。●協力:株式会社 不二WPC(www.fujiwpc.co.jp)
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