故障・修理
更新日:2022.10.25 / 掲載日:2022.10.25

ネットオークションでやっちまった(T^T) ぽんこつジムニー路上復帰計画 その2-5

ネットオークションで購入した「エンジン好調」のはずのジムニー。あまりの調子の悪さにエンジンのオーバーホールが確定……。開けてみると、予想を上回るほどの酷さで心が折れそうになってしまった。はたして直るのか?

●文:橘 祐一 ●作業:高山則政

エンジンを開けてびっくり‼ どうする、どうなる顛末記 その2-5
ジムニーJA22Wはこんなクルマ
購入したのは平成8年式のジムニー[JA22W]。新開発のオールアルミ製エンジンK6Aを搭載する。ボディは1981年発売のSJ30から引き継ぐものの、サスペンションはリーフからコイルに変更された。ギヤ比も高く、ジムニーファンからの人気は低め……。

ケミカル+高圧洗浄機の力を借りてすみずみまでピカピカに!

ネトネトしたスラッジは高圧洗浄機で洗い流すと能率よく洗えた。主要パーツを並べてどんどん洗っていく(小物パーツは飛んでいくので、外しておくこと)。

 走行条件に対する適切なオイル交換がなされていなかったために、オイルが回るところは黒いスラッジだらけ。

 ヘッドのスキッシュエリア傷やピストン側面のゴミ噛みによる傷も目立つので、いっそのことリビルド品に載せ替えたほうがいいのでは?と思ったのだが、オーナーの強い要望がありオーバーホールして再生することに決定した。

 まあ、ただ単にクルマに乗る人にとってはオイルを換えなくても壊れなければいいやという感覚なのだろうが、OHする側としてはこの上なく面倒である。

 きれいに使われたエンジンでも、ガスケット剥がしや合わせ面の仕上げといった洗浄に最も手間と時間がかかるというのに、これほど汚いと何倍もの時間がかかってしまう。

サンエスK-1の水溶液を作り(20ℓ以上)、コンテナボックスに入れる。最初は透明な液だったが、数時間で真っ黒に変化。
強力な溶液にもかかわらず、油分がこってり残っている部分がある。時々、取り出してブラッシングしてから再度漬け置く。
厄介なのがヘッドカバーだ。本来であれば、裏側のバッフルを外して清掃すべきだが、高圧パワーで洗い流す。
クランクの油穴にもスラッジがたまりやすいので、エンジンコンディショナーを注入後、エアで吹き飛ばして洗浄する。
排気ポートのカーボンが強烈に固着。オイル混じりだったせいだろう。ガスケットリムーバーで除去(ゴーグル、ゴム手袋、長袖推奨)。
キレイになったが、損傷したスキッシュエリアは元に戻らない。チェーン駆動式カムでは好ましくないが、可能なら面研したい。
この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ