Ｈ様Ｓ１５シルビア、プラグの確認と点火時期の確認をしますが・・・、｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かり中の
Ｈ様Ｓ１５シルビアですが
お預かり時に
コイルのネジ山を
痛めちゃったって事を
聞いていました。

その対策として
ワッシャーを
数枚入れておいたようです。

このあたり、
やってしまったものは仕方ないですが
その後の対処を
無理せずにしておいてもらえるだけで
対策のしやすさがまったく違います。

実際にこちらがやった作業としても
ネジ山の修正程度で
問題なく復活してくれました。

ここで変に頑張っちゃうと
修正では不可能になっちゃう訳です。

オーナーさんが
ご自身でプラグ交換しているようで
締付トルク含めて
プラグもまったく問題なしです。

前オーナーさんの時なのか、
いつなのか分かりませんが
こういったところにも
いろいろなヒントが隠されてます。

それがこういった部分に
つながってくるんですね。

点火時期を確認したら
基準値から大幅にズレていました。

クランクプーリーの目盛りで
１目盛り進んでいました。

このせいでクラセンの取り付け位置が
ズレてるかと思ったら
基準値にしたら
当たり前ですが
クラセンはさらに悪い方向へ
目いっぱいまで回す事に・・・。

ヘッドカバー写真の
ヒントってのが
こういったところにつながります。

ヘッドカバーを一度開けてるんですね。

もちろんヘッドカバーを開けても
こうはならないですが
下廻りを確認した時に
いろいろ気付いた事があったので
そのあたりを
オーナーさんにお伝えしておきます。

アイドリング回転数を
ショップさんでやってるみたいですが
こういった部分は
根本に問題が無い事を確認した上で
初めてアイドリングの
エアスクリュー調整を
調整するべきだと思います。

オーナーさんのご予算もあるのと
このあたりの対策をしようと思った場合に
一緒にどこまでを交換するのか、
その辺をしっかりとオーナーさんと
相談をして進めていくべき内容です。

一旦は車検関係と
即やらないとダメな内容や
車検プラスアルファ程度で
出来る作業をやって
一旦は納車、
ご家族のいらっしゃる方なので
予算の関係などを
家族会議してもらうようにします。

オーナーさんはこのシルビアを購入して
もう１０年になるようですが
ヘッドカバーを開けた事は
一度も無い、
でも現実はこの状態、
その間ショップさんで
車検や各作業をやってきたようですが
このあたりの事は
一度も言われていないようです。

知らない幸せってのもありますが
自分の車をちゃんと理解するってのも
大切な事です。

車検ってのは
満了日を２年追加するだけじゃないです。

このタイミングで
しっかりと車両状態を確認して
なにをやっていくべきかを
ちゃんと把握しておくのが
いいかと思います。