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ハイオクを使用している車ですが、オーナー様の代わりに燃料を入れに行った方が間違って軽油を入れてしまったと突然お電話をいただきました。

数件車屋さんにお電話をされたみたいですが断られ、廃車も検討されていたようです。
インターネットを使いいろいろ検索していると当店を見つけてくださったようで、遠路はるばる枚方市からのご依頼となりました。

基本的に事故や故障でのレッカーサービスは自動車保険に付帯されていますのでレッカー費用はかからずお引き取りに伺うことが可能です。

当店では積載車完備ですので事故や故障はもちろんのこと横転等のレッカーサービスも行っております。

緊急の際はまずお電話を下さい。

お客様のところへレッカー出動してエンジンのかからないお車を積載車へ乗せ、工場へ持ち帰ります。

すでに燃料タンクには軽油が満タン、クランキングもしていますので燃料の配管やホース、インジェクションの方にも軽油が回っていると考えられます。

作業の順番としましてはまず軽油を撤去するところから。
このBMWの場合は後部座席のシートを外すと燃料タンクへアクセスできますのでここから燃料を吸い上げていきます。

シートを外しナット4つで付いているカバーを外して燃料タンクの頭が見えます。
燃料のポンプやフロートなどにつながっているコネクターやホースを抜き燃料タンクの蓋が外しやすいように準備をしておきます

燃料タンクの蓋を外すにはSSTが必要になります。
当店では国産車や輸入車問わず様々な専用機器を取り揃えておりますので安心してご利用いただけます。

専用工具を使いくるくると蓋を回して燃料タンクの内部へ！
蓋が開くと満タンの燃料とご対面でした。

軽油と混ざったハイオク。
もちろん使用することができませんので全て抜き取ります。
ちなみに助手席側の蓋と運転席側の蓋それぞれから全て吸い上げておく必要があります。

ガソリンが抜き終われば逆の手順で組み付け新しい燃料を補充しておきます。

作業は次の段階へ
燃料タンクの中には新しいガソリンが入っていますが、配管やホース類にはまだ軽油が含まれた燃料が、、、
と、言うことでスパークプラグを外して清掃します。

ボンネットを開けフィルターやカバー類を外してスパークプラグへアクセスすると、

案の定！軽油で濡れている状態でした。
これでは正常な着火ができないのでしっかりと清掃をして乾かします。

プラグの清掃が終われば何度もクランキングをし、エンジンを始動します。
始動直後は配管の中に残った軽油が燃えるのですごい煙が出ますが、すぐに煙は減っていきます。

クランキングの回数が多いのでバッテリーが弱り気味な場合は交換もしくは充電をしておく必要がありますのでご注意を。

無事にエンジンがかかりアイドリングでエンジンが安定するまで置いてから試乗へ！
問題無さそうなのでお客様ご自宅へご納車させて頂きました。

この度はわざわざ遠いところからご依頼をいただき誠にありがとうございました。

ご納車に伺った際、とても喜んだご様子でお出迎えいただき、
廃車にすることも考えたけど修理してもらえてすごく嬉しい。
と笑顔で言ってくださってとてもうれしかったです。

引き続きお車のことで困ったことがあれば是非ご相談ください
出来る限りお力になれたらと思いますので今後ともよろしくお願いいたします

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