新車試乗レポート
更新日:2022.03.17 / 掲載日:2022.01.09
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI 公道試乗
VOLKSWAGEN Golf GTI
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI[グレード追加]
●発表日:2021年12月22日
●価格:466万円
●輸入元:フォルクスワーゲン グループジャパン(株)
●問い合わせ先:0120-993-199(フォルクスワーゲン カスタマーセンター)
主要諸元(ゴルフ GTI)※初期入荷分諸元
●全長×全幅×全高(㎜):4295×1790×1465●ホイールベース(㎜):2620●車両重量(㎏):1430●パワートレーン:1984㏄直列4気筒DOHCターボ(180kW/370N・m)●トランスミッション:7速DCT●WLTCモード燃費(㎞/ℓ):12.8●燃料タンク(ℓ):51(プレミアム)●タイヤサイズ:235/35R19●車両本体価格:466万円
※試乗車はオプション装着(ディスカバーProパッケージ19万8000円、テクノロジーパッケージ17万6000円、DCCパッケージ22万円)

ホットハッチの代名詞、ゴルフGTIが登場。
初代から45年、8世代目となる新型は245PSの2ℓターボを搭載。
電脳化時代のGTIは果たしてどんな走りを見せるのか。
同じく追加されたTDIとともに、早速公道試乗インプレッション!
●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久
乗り心地も良く実用的
哲学不変の高速ツアラー
2BOXの高性能スポーツモデルというと、軽量小型の車体を利した軽快さが見所のように思える。ホットハッチというかちょっとヤンチャなスポーツモデルだ。ゴルフGTIは登場当時からヤンチャなホットハッチではなかった。そのグレード名に相応な高速長距離ツアラーとしての性能をコンパクトサイズに凝縮。上級クラスが中心のグランドツアラーをコンパクト2BOXで再現。そして新型もそのGTIの哲学どおりだった。
どの回転域でも適切に反応するエンジン。わずかなタイムラグで歯切れよく変速するミッション。パワートレーンに呼応するように軽い踏力で正確な制動制御を可能にするブレーキ。それらが容易なコーナリング中の加減速制御をもたらし、それはラインコントロール性の向上に反映される。
もちろん、安定性を軸にちょっと深めの舵角でタイトターンから高速コーナーまでこなす信頼性の高いハンドリングがあればこそなのだが、乗り心地の犠牲は最小限でそのハンドリングを得ているのも最新GTIの特徴である。
試乗車には電子制御サス(DCC)を装備。カスタムモードで最も乗り心地寄りを選択しても安定性にかげりはない。硬めのサス制御では接地感と微小制御の精度や反応を高めることになるが、ハンドリングの特性は変わらない。乗り心地の向上は最近のVW車の傾向のひとつだが、ゴルフGTIはその象徴的モデル。クルマ趣味の一車でもあるが、ハイアベ長距離走行の機会が多いユーザーにとっては実用的高性能車でもある。








VOLKSWAGEN Golf TDI
<ディーゼル仕様>ひとことインプレッション

ディーゼルながら伸びやかで
汎用性の高い走りを見せる
ディーゼルのトルクに乗せてゆったりツーリングするのもいいが、ディーゼルとしては伸びやかな高回転を活かしたスポーティ走行も楽しめる。フットワークは8代目ゴルフならではの安心感と乗り心地。高速長距離適性は当然だが、汎用性にも優れた走りである。